石川県の介護タクシー事情
2024年1月1日に発生した能登半島地震により、能登地域(輪島市・珠洲市・穴水町・能登町・七尾市など)では道路インフラや事業所が大きな被害を受けました。多くの介護タクシー事業者が被災・廃業し、利用できる事業者が激減しています。能登地域での介護タクシー利用を検討される方は、必ず市町村の福祉担当課や地域包括支援センターに最新の状況をご確認ください。本ページの情報は随時更新していますが、現地の状況は日々変化しています。
石川県は人口約112万人で、高齢化率は約30%となっています。県庁所在地の金沢市は「加賀百万石」の城下町として知られ、観光都市として一般タクシーが充実しており、介護タクシー事業者も比較的多い状況です。一方、能登半島の珠洲市や輪島市などでは地震前から高齢化率が50%を超える地域もあり、地震後はさらに深刻な状況となっています。
石川県は地理的に大きく「加賀地域」(金沢市・白山市・小松市・加賀市など)と「能登地域」(七尾市・輪島市・珠洲市・能登町・穴水町・志賀町など)に分かれます。加賀地域では介護タクシーの事業者が比較的充実していますが、能登地域では2024年の地震前から事業者が限られており、地震後はさらに困難な状況が続いています。
能登半島地震後の能登地域の状況
2024年1月1日に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震は、能登地域の医療・介護・交通インフラに甚大な被害をもたらしました。介護タクシーに関する主な影響は以下の通りです。
能登地域の介護タクシーへの影響
- 事業者の被災・廃業:多くの事業者が事務所・車両の損壊により営業困難となった
- 道路被害:能登半島の幹線道路が各所で通行不能・片側通行となり、移動時間が大幅に増加
- 人口流出:被災者の金沢市などへの避難により、能登地域の人口が大幅に減少
- 医療機関の被害:輪島市・珠洲市など能登北部の病院が被災し、金沢市などへの通院が必要なケースが増加
- 二次避難者の移動:金沢市や白山市に二次避難した方の通院ニーズが増加
能登地域にお住まいで介護タクシーの利用を検討されている方は、以下の相談窓口をご活用ください。市町村の福祉担当課、地域包括支援センター、石川県の被災者支援窓口に相談することで、利用可能な移動支援サービスを紹介してもらえる場合があります。また、石川県が設ける復興支援の移動サービスや、NPO法人の福祉有償運送も選択肢として検討しましょう。
復旧・復興状況(2025年2月時点)
- 道路:主要幹線道路(のと里山海道など)は順次復旧中。山間部の一部は引き続き通行規制あり
- 事業者:一部の事業者が営業を再開。ただし地震前の水準には至っていない
- 支援:石川県・各市町村が被災者向け移動支援サービスを実施中(内容は随時変更)
※能登地域の最新情報は必ず石川県または各市町村の公式サイト・窓口でご確認ください。
石川県の料金相場
基本運賃(2025年時点・加賀地域)
| 地域 | 初乗り運賃 | 加算運賃 |
|---|---|---|
| 金沢市 | 680円(1.0kmまで) | 248mごとに90円 |
| 白山市・小松市 | 670円〜690円 | 地域により異なる |
| 加賀市・七尾市 | 670円〜690円 | 地域により異なる |
| 能登地域(輪島市・珠洲市など) | ※地震の影響で事業者・料金が通常と異なる場合があります。直接確認を。 | |
介護タクシーの追加料金(加賀地域・標準的な例)
| 項目 | 料金目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 予約料 | 無料〜500円 | 事業者により異なる |
| 基本介助料 | 1,000円〜2,000円 | 介護保険適用で150円〜200円 |
| 車椅子使用料 | 無料〜1,000円 | 多くの事業者で無料 |
| ストレッチャー使用料 | 3,000円〜5,000円 | 特殊介助料含む |
| 深夜早朝割増(22時〜5時) | 2割増し | 全地域共通 |
料金例(金沢市内)
ケース1:車椅子で片道5kmの通院(介護保険適用・金沢市内)
- 運賃:約1,940円(初乗り680円+距離加算1,260円)
- 予約料:無料〜300円
- 基本介助料:200円(介護保険1割負担)
- 車椅子使用料:無料
- 合計:約2,440円
ケース2:能登地域から金沢市の病院への長距離通院(片道約100km・ストレッチャー)
- 運賃:約22,000円〜(距離・道路状況による)
- 基本介助料:2,000円
- ストレッチャー使用料:4,000円〜
- 合計:約28,000円〜(道路状況・事業者により大幅に異なる)
能登地域から金沢市の高度医療機関(金沢大学附属病院・石川県立中央病院など)への長距離移動は、事業者・料金・所要時間が大きく異なります。道路状況により1時間以上の時間差が生じる場合もあります。必ず複数の事業者に見積もりを取り、道路情報を確認した上で予約しましょう。
金沢市の福祉タクシー助成制度
金沢市では、障害者手帳をお持ちの方を対象に、タクシー料金の一部を助成する制度があります。重度障害者の方には福祉タクシー券が交付されており、定期通院の負担軽減に活用できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方(一定の障害程度) |
| 助成内容 | タクシー料金の一部を助成(詳細は窓口へ) |
| 申請場所 | 金沢市障害福祉課・各地区の福祉窓口 |
| 更新 | 年度ごとに申請が必要 |
詳細情報:
金沢市障害福祉課
詳細は金沢市公式サイトをご確認ください。
能登地域(七尾市・輪島市・珠洲市・穴水町・能登町・志賀町など)では、地震後の特別支援措置として通常の助成制度とは異なる支援が行われている場合があります。お住まいの市町村の福祉担当課または石川県の被災者支援窓口にご相談ください。
石川県の地域別特徴
金沢市・白山市エリア(加賀中部)
- 事業者数:県内で最も充実。観光タクシー兼営の事業者も多い
- 高度医療:金沢大学附属病院・石川県立中央病院・金沢医科大学病院などへ対応可能
- 予約:1週間前程度で比較的取りやすい(観光繁忙期を除く)
- 観光シーズン:GW・紅葉シーズンは一般タクシーも混雑し予約困難になる場合あり
小松市・加賀市エリア(加賀南部)
- 事業者数:複数の事業者が営業
- 交通:北陸新幹線(小松駅)沿線で比較的アクセス良好
- 予約:1週間前の予約が推奨
七尾市エリア(能登南部)
- 地震の影響:七尾市も被害を受けたが、能登北部よりは復旧が進んでいる
- 事業者:一部事業者が営業再開。ただし地震前より少ない
- 予約:1〜2週間前の予約を推奨。最新状況は要確認
輪島市・珠洲市・能登町・穴水町エリア(能登北部)
- 地震の影響:最も深刻な被害を受けた地域。事業者が激減
- 現状:利用可能な事業者は非常に限られており、必ず事前に確認が必要
- 推奨:市町村の福祉担当課・地域包括支援センターに相談の上、利用可能なサービスを確認
- 代替手段:石川県・市町村の被災者支援移動サービス、NPO法人の福祉有償運送も検討を
よくある質問
Q. 石川県の介護タクシーの料金相場はいくらですか?
石川県の介護タクシーは、初乗り運賃が680円程度です(金沢市・1.0kmまで)。車椅子で片道5kmの通院の場合、介護保険適用で約2,500円〜3,000円程度が目安です。ただし、能登半島地震(2024年1月)の影響で、能登地域では事業者数が大幅に減少しており、料金・予約事情が通常と大きく異なります。最新情報は直接事業者にご確認ください。
Q. 能登半島地震後、石川県の介護タクシーはどう変わりましたか?
2024年1月1日に発生した能登半島地震により、能登地域(輪島市・珠洲市・穴水町・能登町・七尾市など)では道路インフラや事業所が大きな被害を受けました。多くの介護タクシー事業者が被災・廃業し、利用できる事業者が激減しています。利用を検討される方は、市町村の福祉担当課や地域包括支援センターに最新情報をご確認ください。
Q. 金沢市で利用できる福祉タクシーの助成制度はありますか?
はい、金沢市では障害者手帳をお持ちの方を対象にタクシー料金の助成制度があります。詳細な対象要件や交付枚数は制度改定により変わることがありますので、金沢市障害福祉課または各市区町村窓口にご確認ください。
Q. 石川県で能登地域から金沢市の病院への移動はできますか?
能登半島地震後も、能登地域から金沢市の高度医療機関(金沢大学附属病院・石川県立中央病院など)への移動に対応する事業者は存在します。ただし事業者数が減少しており、予約が取りにくい状況が続いています。早めの予約(2〜3週間前)が強く推奨されます。また、石川県が設けている被災者支援の移動サービスも並行して確認することをおすすめします。
石川県で介護タクシーを利用する際の注意点
1. 能登地域は必ず最新情報を確認
能登地域での介護タクシー利用は、2025年2月時点でも地震前とは大きく状況が異なります。利用を検討される前に、必ずお住まいの市町村の福祉担当課、地域包括支援センター、または石川県の被災者支援窓口にご相談ください。状況は日々変化しており、新たな支援サービスが始まっている場合もあります。
2. 能登から金沢への通院は余裕ある計画を
能登地域から金沢市への長距離通院は、道路状況により所要時間が大幅に変動します。通常の倍以上の時間がかかる場合もあるため、診察予約時間の2〜3時間前には出発できるよう計画しましょう。帰りの予約も余裕を持たせることが重要です。
3. 金沢市は観光シーズンに早めの予約を
金沢市はGWや紅葉シーズン(10〜11月)を中心に観光客が集中し、一般タクシーも含めて予約が難しくなります。定期通院の予約は観光繁忙期を避けるか、観光シーズン前に事前に枠を確保しておくことをおすすめします。
4. 助成制度は年度ごとに申請を忘れずに
金沢市などの福祉タクシー助成制度は年度ごとの申請が必要です。新年度(4月)が近づいたら、各窓口へ申請手続きを行いましょう。能登地域の方は、被災者向けの特別措置が設けられている場合があるため、市町村窓口へ確認することをおすすめします。
5. 複数の移動手段を組み合わせる
特に能登地域では、介護タクシーだけでなく、市町村の福祉送迎サービス、NPO法人の福祉有償運送、石川県の被災者支援移動サービスなど複数の移動手段を把握しておくことが重要です。ケアマネジャーや地域包括支援センターと相談して、最適な移動手段の組み合わせを検討しましょう。
石川県の主要都市
石川県内の主要エリアについて、より詳しい情報は各都市別ページをご覧ください。
お住まいの地域で利用可能な事業者については、各市町村の福祉担当課やケアマネジャー、地域包括支援センターにご相談ください。能登地域の方は特に、石川県の復興支援窓口にもご相談されることをおすすめします。