前橋市の介護タクシー概況
前橋市は群馬県の県庁所在地で、関東平野の北端・赤城山山麓に広がる中核市です。人口約32万人(2025年)で高齢化率は約31%。「クルマ保有率日本一」として知られる群馬県の中心都市で、自家用車への依存度が全国でも特に高く、免許返納後の高齢者の移動支援が大きな課題となっています。
前橋市は2016年から独自の「マイタク(でまんど相乗りタクシー)」制度を全国に先駆けて導入し、登録者3万人超・月2.5万件利用という全国注目の先進的な移動支援制度を運営しています。2024年1月からは車椅子・ストレッチャー対応の介護タクシーにも拡大。対象も75歳以上・65歳以上免許非所持・障害者・要介護者・難病患者・妊産婦・免許自主返納者と幅広く、1人乗車で運賃半額(上限1,000円)・年70回の充実した支援を受けられます。市内の介護タクシー事業者では「ケアドライブなないろ」がマイタク対応事業者として名前が挙がっており、2025年7月からはマイナンバーカードを持たない方も紙利用券でマイタクが使えるようになりました。
前橋市の介護タクシー料金相場
前橋市の介護タクシー料金は一般タクシー運賃(群馬県A地区の認可運賃)に介助料・福祉車両使用料を加算した形で設定されます。マイタク(運賃の半額・上限1,000円)は運賃部分のみに適用され、介助料金・車両使用料には適用されません。
| 区間(片道) | 運賃目安 | 福祉車両(総額)目安 | マイタク適用後(運賃半額) |
|---|---|---|---|
| 前橋駅周辺 → 群馬大学医学部附属病院 | 1,000〜1,800円 | 2,000〜3,500円 | 運賃部分が最大1,000円引き |
| 前橋駅周辺 → 前橋赤十字病院 | 800〜1,500円 | 1,800〜3,000円 | 運賃部分が最大750〜800円引き |
| 前橋駅周辺 → 群馬県立がんセンター | 1,500〜2,500円 | 2,800〜4,500円 | 運賃部分が最大1,000円引き |
| 大胡・宮城地区 → 市内主要病院 | 2,500〜4,500円 | 4,000〜7,000円 | 運賃部分が最大1,000円引き |
| 粕川・富士見地区 → 市内主要病院 | 3,500〜6,500円 | 5,500〜10,000円 | 運賃部分が最大1,000円引き |
| 前橋市内 → 高崎市内病院 | 3,000〜5,500円 | 5,000〜9,000円 | 乗降車のいずれか一方が前橋市内なら対象 |
💡 マイタクは「運賃のみ」が対象・介助料は別途発生
マイタクの補助はタクシー運賃(メーター料金)の半額(1人乗車時・上限1,000円)が対象です。介護タクシーで発生する介助料金・車椅子リフト使用料・ストレッチャー使用料などは補助対象外となります。例えば前橋駅から群馬大学附属病院まで運賃1,500円+介助料1,500円=3,000円の介護タクシーを利用した場合、マイタクで750円引きとなり実質2,250円の負担となります。介助料の割引適用可否は各事業者に直接ご確認ください。
前橋市の主要病院と介護タクシーアクセス
-
群馬大学医学部附属病院(昭和町3-39-15 ☎027-220-7111)
群馬県唯一の国立大学病院(約700床)。高度先進医療・がん診療連携拠点病院・救命救急センターとして群馬県全域・北関東の患者を受け入れます。脳神経外科・循環器内科・血液内科・整形外科・小児科など全診療科に対応。前橋市の昭和町(旧前橋市民病院跡地周辺)に位置し、前橋駅からバスでもアクセスできますが、車椅子・ストレッチャー使用の方には介護タクシーが最適です。初診は紹介状と事前予約が必須です。 -
前橋赤十字病院(朝倉町389-1 ☎027-265-3333)
日本赤十字社が運営する急性期総合病院(約600床)。救命救急センター・がん診療連携拠点病院・総合周産期母子医療センターとして機能します。前橋市南部(朝倉町)に位置し、前橋駅から南方向に約3km。内科・外科・整形外科・脳神経外科・透析センターなど幅広い診療科を有します。 -
群馬県立がんセンター(上泉町617-1 ☎027-232-1111)
群馬県が運営するがん専門病院。がん化学療法・放射線治療・手術治療・緩和ケアを専門とし、定期通院での介護タクシー需要が特に多い病院です。前橋市中心部の上泉町に位置します。 -
前橋市民病院(石倉町4-21-28 ☎027-231-1555)
前橋市が運営する急性期病院(約350床)。内科・外科・整形外科・透析センターなど地域医療の担い手として機能します。市内在住の方が定期通院に最もアクセスしやすい公立病院のひとつです。
📍 ケアドライブなないろ(マイタク対応・前橋市の介護タクシー事業者)
「ケアドライブなないろ」は前橋市内のマイタク対応介護タクシー事業者として名前が挙がっており、車椅子対応・ストレッチャー対応の福祉車両を保有しています。マイナンバーカードに登録したマイタクを使うことで運賃半額(上限1,000円)の補助を受けながら介護タクシーを利用できます。ただし「マイナンバーカードでのマイタク登録者のみ」が対象となります(紙利用券では一部介護タクシー事業者への制限がある場合があります)。詳細は各事業者に直接お問い合わせください。また市内には他にも複数の介護タクシー事業者が登録しており、マイタク対応事業者の一覧は前橋市交通政策課(☎027-898-5939)または前橋交通ポータルサイトで確認できます。
前橋市エリア別の介護タクシー利用特徴
🏙 前橋駅周辺・中心市街地
- JR両毛線・上越新幹線の前橋・新前橋駅周辺
- 群馬大附属病院・前橋赤十字まで約3〜5km
- 介護タクシー事業者が集中し予約しやすい
- 市役所マイタク登録窓口が近く手続き便利
- マイタク対応タクシーが最も多いエリア
🌾 大胡・宮城地区(東部・丘陵)
- 上毛電気鉄道沿線の丘陵・農村エリア
- 市内主要病院まで25〜40分
- 大胡支所・宮城支所でマイタク登録可
- 高齢化が進む農村地帯・免許返納者が多い
- マイタクが移動の主要手段として機能
🌾 粕川地区(南東部・農村)
- 南東部の農村エリア(旧粕川村)
- 市内主要病院まで30〜50分
- 粕川支所でマイタク登録可
- 超高齢化・過疎化が進む農村
- 介護タクシー事業者は少なく早期予約推奨
🏔 富士見地区(北西部・赤城山麓)
- 赤城山南麓・赤城山観光の玄関口
- 市内主要病院まで35〜55分の長距離
- 富士見支所でマイタク登録可
- 積雪・路面凍結に特に注意が必要
- 事業者が極めて少なく事前手配が必須
⚠ 前橋市特有の注意事項
- マイタクは「1日2回・年70回」が上限:マイタクは1人1日2回・年間最大70回が利用上限です(年度ごとにリセット)。週に複数回の定期通院がある場合は上限を超えないよう計画的に利用してください。年70回を超えた分は通常運賃となります
- 介護タクシーへのマイタク適用は「一定の条件あり」:マイタクの介護タクシー対応は2024年1月に開始されましたが、全事業者が対応しているわけではなく、また「マイナンバーカード登録者のみ」が対象となる場合があります。利用前に事業者へ「マイタクは使えるか」を必ず確認してください
- 冬季の赤城おろし(空っ風)と路面凍結:前橋市では冬季(12〜2月)に赤城山から吹き下ろす「赤城おろし(空っ風)」が強く、特に富士見・大胡・宮城の山麓エリアは路面凍結が激しくなります。冬季通院は出発時刻に余裕を持って設定してください
- 自動車税・軽自動車税減免者はマイタク対象外の場合あり:障がいを理由に自動車税・軽自動車税の減免を受けた車両で移動が可能な方は、マイタクのC区分登録ができません。詳細は交通政策課(☎027-898-5939)にご確認ください
前橋市のマイタク(でまんど相乗りタクシー)制度
前橋市のマイタクは2016年に全国に先駆けて導入された先進的な移動支援制度です。2024年1月からは車椅子・ストレッチャー対応の介護タクシーにも利用範囲が拡大されました。
🟢 マイタク制度の概要
【対象者】前橋市に住民登録があり、以下のいずれかに該当する方:
- A:年齢75歳以上の方
- B:年齢65歳以上で運転免許証(普通・中型・大型)をお持ちでない方
- C:身体障害者/知的障害者/精神障害者・発達障害者/要介護・要支援認定者・総合事業対象者/難病患者/小児慢性特定疾病患者/妊産婦のいずれか
- D:運転免許証を自主返納した方(失効者は対象外)
【除外要件】軽自動車税または自動車税の減免を受けた車両で移動が可能な方・福祉有償運送の登録がある方は登録不可
【補助内容】
- 登録者1人乗車時:運賃の半額を補助(上限1,000円/1回)
- 登録者複数乗車時:1人につき最大500円を補助
- 利用上限:1日2回・年間70回(年度ごとにリセット)
- 介護タクシーへの適用:2024年1月15日から対象に(一定条件あり・要事前確認)
- 補助はタクシー運賃のみに適用(介助料・車両使用料等は対象外)
【登録方法】
- マイナンバーカード保有者:カードを持参して登録窓口で登録(当日から使用可能)
- マイナンバーカード非保有者(令和7年7月〜):身分証明書と確認書類を持参して窓口で紙利用券を取得
【登録窓口】市役所1階マイタク登録窓口、大胡支所、宮城支所、粕川支所、富士見支所(保健所1階 障害福祉課・保健予防課でも可)
問い合わせ:前橋市 未来創造部 交通政策課 TEL:027-898-5939
📋 介護保険「通院等乗降介助」とマイタクの使い分け
- 介護保険との使い分け:要介護1〜5の認定を受けている方(マイタクC区分の対象者でもある)は、介護保険の「通院等乗降介助」(1〜3割負担)も活用できます。マイタクは運賃半額(上限1,000円・年70回)、介護保険は1〜3割負担(介助料込み)という費用構造の違いを踏まえ、担当ケアマネジャーに相談して最適な組み合わせを見つけましょう
- 福祉タクシー利用券との併用:一部の障がい者向け福祉タクシー利用券とマイタクの「併用については各事業者に直接お問合せください」と前橋市が明示しています。重複適用できる場合とそうでない場合があります
- 免許返納者のD区分:運転免許を自主返納した方(D区分)はマイタクに登録できます。家族が免許返納を検討している場合、返納前にマイタクの対象範囲を確認し、返納後の移動計画を立てることをお勧めします。最寄りの警察署での返納と同時に前橋市役所窓口でマイタク登録を行うのが効率的です
介護タクシー利用の流れ(前橋市版)
- マイタクの登録(まず最初に) A〜Dのいずれかの要件を満たす方は、市役所1階または各支所の窓口へ。マイナンバーカードを持参すれば当日から利用開始できます。C区分(障害者・要介護等)は確認書類(手帳・認定通知書等)も持参してください。問い合わせ:交通政策課(☎027-898-5939)。
- マイタク対応介護タクシー事業者の確認 ケアドライブなないろなどマイタク対応の介護タクシー事業者を「前橋交通ポータル(maebashimobility.jp)」または交通政策課(☎027-898-5939)に問い合わせて確認します。対応事業者は変わる場合があるため最新情報を確認してください。
- 病院の予約 群馬大学医学部附属病院への初診は紹介状と事前予約が必須。受診日確定後に介護タクシーを予約します。
- 介護タクシーの予約確定 乗降場所・目的地(病院名・棟・乗降口)・利用者状態・必要介助・往復か片道かを伝えます。「マイタクを使いたい」旨と「マイナンバーカード登録済み」かどうかも必ず伝えてください。
- 当日の準備と乗車 健康保険証・診察券・お薬手帳・マイナンバーカード(マイタク登録済み)または紙利用券・紹介状(初診時)を準備。乗車時にマイナンバーカードを車内端末にかざすだけでマイタクが適用されます。
- 通院・帰宅 降車時に割引後の運賃と介助料等を支払います。マイタクで年70回の利用残数はカード内に記録されており、運転者がリアルタイムで確認できます。