東広島市の介護タクシー概況
東広島市は広島県の中東部に位置し、広島市の東隣に接する都市です。1974年の市制施行後、2005年に黒瀬・福富・豊栄・河内・安芸津の5町と合併して現在の広域市(635km²)となりました。市内には広島大学・多数の研究機関・企業が立地し、西日本有数の学術研究都市として全国的に注目されています。人口は近年も増加傾向にある全国でも数少ない自治体の一つです。
ただし増加しているのは主に西条・高屋など中心市街地エリアで、旧合併町(河内・豊栄・福富・安芸津など)は急速な高齢化・過疎化が進んでいます。市全体の高齢化率は約23%前後ですが、山間部・沿岸部エリアでは40%超の地区も存在し、介護タクシーへの依存度が地域によって大きく異なります。
東広島市の介護タクシー料金相場
東広島市の介護タクシー料金は、一般タクシー運賃(広島県認可運賃)に介助料・福祉車両使用料を加算した形で設定されます。市域が広く、旧合併エリアや広島市内の大病院への移送では相当の費用が発生します。
| 区間(片道) | 乗用車目安 | 福祉車両目安 | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|
| 西条地区 → 東広島医療センター(黒瀬) | 2,000〜3,500円 | 3,500〜5,500円 | 15〜25分 |
| 西条地区 → 加計記念病院(西条) | 800〜1,500円 | 1,500〜2,500円 | 5〜15分 |
| 高屋・八本松地区 → 東広島医療センター | 1,800〜3,000円 | 3,000〜5,000円 | 20〜30分 |
| 黒瀬・志和地区 → 東広島医療センター | 1,000〜2,200円 | 2,000〜3,800円 | 5〜20分 |
| 河内・豊栄・福富地区 → 市内主要病院 | 4,500〜8,500円 | 7,000〜13,000円 | 45〜70分 |
| 安芸津地区 → 東広島医療センター | 4,500〜7,500円 | 7,000〜12,000円 | 40〜60分 |
| 東広島市内 → 広島市内大病院(広大・市民等) | 5,500〜9,000円 | 8,000〜14,000円 | 40〜70分 |
💡 広島市内の大病院への移送について
高度専門医療(がん・難病・心臓手術等)で広島大学病院(南区霞)・広島市民病院などへ通院する場合、片道5,500〜14,000円(福祉車両)の費用が発生します。定期通院の際はケアマネジャーや病院の地域医療連携室に相談し、可能な限り東広島市内の医療機関への転院・紹介を依頼することが費用を抑えるポイントです。介護保険の「通院等乗降介助」を活用すれば自己負担を大幅に軽減できます。
東広島市の主要病院と介護タクシーアクセス
東広島市内の基幹病院は東広島医療センターが担い、日常的な急性期・専門医療は加計記念病院が西条市街地で対応。高度専門医療は広島市の病院との連携体制が整っています。
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東広島医療センター(黒瀬町丸山185-1 ☎0823-82-1000)
国立病院機構が運営する東広島市唯一の基幹病院(約300床)。内科・外科・整形外科・脳神経外科・循環器内科・リハビリテーション科などに対応し、がん診療連携拠点病院でもあります。西条市街地から南方約13kmの黒瀬町に位置しており、バスでのアクセスが不便なため、各エリアからの介護タクシー利用が非常に多い病院です。化学療法・放射線治療などの定期通院でも多くの患者が利用します。正面玄関と救急入口が異なるため、乗降口を事前に事業者へお伝えください。 -
加計記念病院(西条本谷町432 ☎082-420-0555)
西条市街地に位置する急性期病院。内科・外科・整形外科・透析センターを有し、西条・高屋地区の住民が日常的な定期通院に利用します。透析患者の週3回定期送迎に介護タクシーを活用するケースが多い病院です。東広島医療センターより市街地に近いため、軽症の急性期治療・定期内科受診に利用しやすい環境です。 -
広島大学病院(広島市南区霞1-2-3 ☎082-257-5555)
広島県唯一の国立大学病院。高度専門医療・希少疾患・がん・脳疾患の精密診断で東広島市から通院する患者も一定数います。東広島市からは約40〜70分と遠距離になりますが、専門性の高い治療では必要な選択肢です。初診は必ず紹介状と予約が必要です。 -
旧町村エリアの地域診療所・小病院
河内・豊栄・福富・安芸津地区には地域の診療所・小規模病院が点在していますが、専門診療は東広島医療センターや広島市の病院が必要です。診療所への移動でさえ介護タクシーが不可欠な高齢者が多く、地域の担い手不足が深刻な課題となっています。
📍 東広島医療センターへのアクセス注意点
東広島医療センターは黒瀬町(西条市街地から南方約13km)に立地しており、JR山陽本線西条駅・八本松駅からは芸陽バスで30〜40分かかります。バス本数が少なく、車椅子・ストレッチャー使用の患者には介護タクシーが実質的に唯一の選択肢です。外来混雑時(月・火曜午前中)は待ち時間が長くなるため、午後の外来予約を選ぶとスムーズです。帰りの時間が読めない場合は「終わったら電話で連絡する」旨を予約時に事業者へ伝えておくと安心です。
東広島市エリア別の介護タクシー利用特徴
東広島市は635km²の広域市で、中心の西条市街地から旧合併町の山間部・沿岸部まで地形・人口構成・交通環境が大きく異なります。
🏙 西条・高屋地区(市中心部)
- JR山陽本線西条駅周辺の市中心部
- 広島大学・研究機関・企業が集中するエリア
- 加計記念病院まで約5〜15分と近距離
- 介護タクシー事業者が集中し予約が取りやすい
- 山陽自動車道・山陽新幹線沿線で長距離送迎の起点
🌲 八本松・志和地区(中央部丘陵)
- JR八本松駅を擁する丘陵住宅地
- 東広島医療センターまで約20〜30分
- 山陽自動車道志和ICが近く広島方面へのアクセスも可
- 団地造成で高齢化が進む住宅地
- 西条の介護タクシー事業者が対応することが多い
🏘 黒瀬地区(南部・医療センター隣接)
- 東広島医療センターが立地する地区
- 市内で医療センターに最も近い住宅地
- 呉市との境界に位置する農住混在エリア
- 呉市(呉医療センター)へのアクセスも視野に入る
- 医療センター定期通院患者が多いエリア
🌊 安芸津・河内・豊栄・福富地区(沿岸・山間)
- 瀬戸内海沿岸(安芸津)と中山間(河内・豊栄・福富)
- 東広島医療センターまで45〜70分の長距離
- 高齢化率が40%超の地区も多い過疎エリア
- JR呉線(安芸津)はあるが本数が少ない
- 介護タクシー事業者が極めて少なく早期確保必須
⚠ 東広島市特有の注意事項
- 旧合併エリアは事業者が非常に少ない:河内・豊栄・福富・安芸津地区は専門の介護タクシー事業者がほとんどいません。西条市街地の事業者に長距離での迎車を依頼することになり、その分の迎車料金も発生します。1週間前を目安に早めの予約を心がけてください
- 広島市大病院への長距離通院に注意:広島大学病院など広島市への通院は往復1.6〜2.8万円前後になる場合があります。介護保険の「通院等乗降介助」活用や、病院の地域医療連携室への転院相談が費用削減の鍵です
- 秋の酒まつり期間は市内道路が混雑:西条で10月に開催される「酒まつり」期間中は市内で大規模な交通渋滞が発生します。この時期の通院は早朝・夕方の空いた時間帯を選ぶか、渋滞を見越した時間設定を事業者へ依頼してください
東広島市の高齢者割引乗車券(タクシー・バス)制度
東広島市では、高齢者のひとり暮らし世帯・高齢者のみ世帯を対象に、外出支援・社会参加促進を目的とした「高齢者割引乗車券(タクシー・バス)」を交付しています。指定事業者のタクシーでタクシー運賃の一部補助が受けられ、通院・買い物・外出の費用負担軽減に活用できます。
🟢 東広島市 高齢者割引乗車券(タクシー・バス)
【対象要件(全てを満たすこと)】
- 住所:東広島市内に住所を有すること
- 年齢:70歳以上
- 世帯状況:ひとり暮らし、または高齢者等世帯(世帯員全員が①65歳以上 ②18歳未満 ③身体障害者手帳等を持つ18歳以上65歳未満の者 ④40歳以上65歳未満の要介護者等のいずれかに該当)
- 市民税:世帯員全員が市民税非課税であること
- その他:タクシー乗車助成券(障害福祉課発行)の交付を受けていないこと(重複交付不可)
【利用上のルール】
- 東広島市内での乗り降り、または乗車地・降車地のいずれか一方が東広島市内であれば使用可
- 1回の利用枚数制限なし(利用限度額の制限もなし)
- 指定事業者のみ使用可(交付時に「指定事業者一覧」が渡されます)
- 乗車前に乗務員に利用可能か確認のこと
- ICOCA等ICカード・MOBIRY DAYSとの併用は不可
- 介助者が同乗する場合、介助者の乗車料金は別途負担
- 紛失による再交付は不可
【申請・問い合わせ先】
東広島市役所 健康福祉部 地域包括ケア推進課 高齢福祉係
〒739-8601 東広島市西条栄町8番29号 本館2階
TEL:082-420-0984 / FAX:082-426-3117
📋 障害者タクシー乗車助成券・介護保険との使い分け
- 障がいをお持ちの方は障害福祉課へ:身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方は、高齢者割引乗車券とは別に「タクシー乗車助成券」(障害福祉課発行)を受け取れる場合があります。ただしどちらか一方のみの交付で重複不可です。どちらが有利か状況に応じて選択してください(障害福祉課☎082-420-0944)
- 介護保険の通院等乗降介助との組み合わせ:要介護1〜5の認定を受けている方は、介護保険の「通院等乗降介助」(1割〜3割負担)を利用できます。高額な広島市内の病院通院には介護保険を、近距離の市内通院には割引乗車券を使い分けるのが賢明です。担当ケアマネジャーに相談してください
- バス利用券との選択:西条・高屋の中心部在住でバスを使える方はバス利用券の方が便利な場合もあります。山間部・沿岸部在住の方はタクシー利用券一択です
介護タクシー利用の流れ(東広島市版)
- 助成制度の確認・申請 70歳以上の高齢者のみ世帯で市民税非課税の方は、地域包括ケア推進課高齢福祉係(☎082-420-0984)または各地域の市民サービスセンターで高齢者割引乗車券を申請します。障がいをお持ちの方は障害福祉課(☎082-420-0944)でタクシー乗車助成券を検討してください(重複交付不可)。
- 事業者の選定 東広島市内の介護タクシー事業者(にじ福祉タクシー・こころタクシー・西条交通介護タクシーなど)から、自宅エリアに対応し必要な車両(車椅子対応・ストレッチャー対応)を持つ事業者を選択。高齢者割引乗車券が使用できる指定事業者かどうかを事前に確認してください。旧合併町エリアの方は西条市街地の事業者に長距離対応の可否を確認してください。
- 病院の予約 東広島医療センターへの初診は紹介状と予約が必要です(かかりつけ医に紹介状依頼→受診日確定→介護タクシー予約の順)。広島大学病院なども初診は紹介状必須です。
- 介護タクシーの予約確定 乗降場所・目的地(病院名・棟・乗降口)・利用者状態(車椅子種類・医療機器有無)・必要介助サービス・往復か片道かを詳しく伝えます。高齢者割引乗車券を使用する旨も予約時に伝えてください。
- 当日の準備と乗車 健康保険証・診察券・お薬手帳・各種手帳・高齢者割引乗車券(またはタクシー乗車助成券)・紹介状(初診時)を準備します。酒まつり期間(10月)や夏の観光シーズンは早めに出発してください。
- 通院・帰宅 院内介助を依頼している場合は受付から診察まで付き添ってもらえます。割引乗車券はタクシーを降りる際に乗務員に渡し、残額を現金でお支払いください。帰りの迎え時間が不明な場合は診察終了後の電話連絡を事前に事業者に伝えておきましょう。