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呉市の介護タクシー概況

約20.5万人
人口(2024年)
約36%
高齢化率(65歳以上)
352.8km²
市域面積(島しょ部含む)
中核市
旧軍港市・広島県第2都市

呉市は広島県南部、瀬戸内海に面した中核市です。旧海軍工廠・呉鎮守府が置かれた歴史を持ち、現在も造船・重工業が基幹産業です。大和ミュージアム・てつのくじら館で知られる観光都市でもありますが、一方で高齢化率36%超と広島県内でも最も高い水準の自治体のひとつであり、65歳以上の一人暮らし高齢者は約17,176人(令和2年国勢調査)にのぼります。

市内の地形は灰ヶ峰(標高737m)・休山など急峻な山が海岸まで迫り、平地が極めて少ない構造です。山の中腹まで広がる斜面住宅地では急坂・狭路が多く、自力での外出や路線バスへのアクセスが困難な高齢者が多数います。さらに音戸・倉橋島・蒲刈島・安芸灘とびしま海道など多数の島しょ部が市域に含まれており、二重の交通課題が介護タクシーへの依存度を高めています。

市内の介護タクシー事業者は広島市に比べると少なく、島しょ部に対応できる事業者はさらに限られます。呉市社会福祉協議会や地域包括支援センターを通じた事業者紹介・制度情報の収集が重要です。広島県内のタクシーは障害者手帳提示で1割引(全国制度)が適用されます。

呉市特有の注意:斜面住宅地への車の乗り入れ可否を必ず事前確認

呉市の斜面住宅地では急坂・狭路が多く、車椅子対応車両・ストレッチャー対応車両が自宅前まで入れない場合があります。予約時に「自宅前の道幅・坂の角度・階段の有無」を具体的にドライバーに伝え、乗降場所を事前に決めておくことが必須です。緊急退院時は特に早急な手配が必要なため、入院中から病院ソーシャルワーカーを通じた相談を推奨します。

呉市の介護タクシー料金相場

呉市のタクシー運賃は中国運輸局認可の距離制運賃が基準です。初乗りは概ね1.3kmまで690円前後、以降237mごとに90円程度加算(広島県南部・事業者により異なる)。斜面地の迂回ルートや島しょ部の橋梁経由により、直線距離より実走距離が大幅に長くなることがあります。

区間(片道)乗用車目安福祉車両目安所要時間目安
呉駅周辺 → 呉医療センター(市内)800〜1,400円1,400〜2,000円5〜12分
呉駅周辺 → 呉共済病院(市内)800〜1,500円1,400〜2,200円8〜15分
昭和地区 → 呉医療センター(市内)1,200〜2,000円2,000〜3,500円12〜25分
広地区 → 中国労災病院(市内)700〜1,400円1,200〜2,200円5〜15分
広地区 → 呉医療センター(市内)3,500〜5,500円5,000〜8,000円30〜45分
音戸地区 → 呉医療センター(市内)2,000〜3,500円3,200〜5,500円20〜35分
倉橋島 → 呉医療センター(市内)5,000〜7,500円7,500〜11,000円45〜65分
広島市内の大病院(広島大学病院等)5,000〜8,000円8,000〜14,000円45〜70分

介護保険「通院等乗降介助」活用計算例

  • 呉駅周辺 → 呉医療センター(往復約2,800〜4,000円):1割負担なら280〜400円、2割なら560〜800円
  • 音戸地区 → 呉医療センター(往復約6,400〜11,000円):1割負担なら640〜1,100円
  • 月2回通院・呉駅周辺エリアの場合、介護保険1割負担で月560〜800円程度に抑えられるケースも
  • 適用にはケアプランへの組み込みが必要。担当ケアマネジャーへの事前相談が必須です

呉市の主要病院と介護タクシーアクセス

呉市エリア別の介護タクシー利用特徴

中央・昭和地区(呉駅・市街地)

  • 呉医療センター・呉共済病院・呉市医師会病院が集中
  • 市内で最も介護タクシー事業者が多いエリア
  • 灰ヶ峰・休山山麓の斜面住宅地は急坂・狭路多数
  • 自宅前への車の乗り入れ可否を事前確認すること
  • 大和ミュージアム周辺は観光客多く混雑に注意

広・安浦地区(呉市東部・中国労災病院圏)

  • JR呉線・広駅を中心とした住宅・商業地帯
  • 中国労災病院(410床)が区内に立地
  • 広地区内にも斜面住宅地あり
  • 安浦地区から呉市中心部の大病院へは長距離
  • JR呉線(広駅)と介護タクシーの乗り継ぎも有効

音戸・倉橋島(半島・島しょ部)

  • 音戸大橋・第二音戸大橋で本州と連絡
  • 呉医療センターまで約20〜35分
  • バス本数が限られ介護タクシーの需要が高い
  • 対応事業者が限られるため早めの予約が必須
  • 台風時・大雨時の通行規制リスクあり

蒲刈・とびしま海道(安芸灘島しょ部)

  • 7つの橋で結ばれた安芸灘とびしま海道
  • 大崎下島から呉医療センターまで約50〜65km
  • 島内の医療機関は診療所レベルにとどまる
  • 入院・手術・専門外来は呉市中心部か広島市へ
  • 事前の医療機関・事業者との連携が不可欠

呉市特有の注意事項

  • 斜面住宅地の自宅前アクセス:急坂・狭路で大型の福祉車両が入れない場合がある。予約時に「道幅・坂の角度・玄関前の段差」を必ず伝えてください
  • 島しょ部の事業者不足:音戸・倉橋島・蒲刈島に対応できる事業者は限られる。日常的な近距離移動には呉市乗合タクシーや福祉有償運送との組み合わせも検討を
  • 橋梁経由による実走距離の増加:音戸大橋・安芸灘大橋などを経由するため直線距離より走行距離が大幅に伸びる区間がある。料金は必ず事前見積もりを
  • 台風・悪天候時の島しょ部孤立:台風時は橋梁の通行規制が発生することがある。島しょ部在住者は緊急通院の代替手段を平時から確認しておくこと
  • 広島市内への長距離通院:広島大学病院などへの通院は費用が高くなる。JR呉線(広島駅まで約45分)との乗り継ぎで大幅なコスト削減が可能。車椅子ユーザーはJR駅のバリアフリー状況を事前確認してください

呉市で利用できるタクシー関連の助成制度

①広島県・呉市 障害者タクシー助成制度

【対象者】呉市在住で下記の手帳を持つ在宅の方:

  • 身体障害者手帳 1〜3級の方
  • 療育手帳(A・B1)の方
  • 精神障害者保健福祉手帳 1〜2級の方

【助成内容】タクシー乗車料金の一部を助成(助成額・枚数は手帳等級・年度予算により変動)。加えて全国共通の障害者手帳1割引(手帳提示で運賃10%引き)も別途適用されます。

【申請・問い合わせ】呉市役所 福祉保健部 障害福祉課 TEL:0823-25-3347(平日8:30〜17:15)

【注意】制度の詳細(助成額・枚数・使用可能事業者)は年度ごとに変更になる場合があります。申請前に必ず呉市障害福祉課に確認してください。

②介護保険「通院等乗降介助」(要介護1〜5の方)

【対象者】要介護1〜5の認定を受けている呉市民

【助成内容】介護保険の訪問介護(通院等乗降介助)として、タクシー利用料金の1〜3割負担で利用可。ケアプランへの組み込みが必要で、担当ケアマネジャーへの事前相談が必須です。

【注意】訪問介護員(ホームヘルパー)資格を持つドライバーが運行する介護タクシーのみ適用。全ての介護タクシー事業者に適用されるわけではありません。

【問い合わせ】担当ケアマネジャー、または呉市役所 福祉保健部 介護保険課 TEL:0823-25-3341

③呉市乗合タクシー・福祉有償運送(低価格の移送手段)

呉市では地域内の移動を補完するために呉市乗合タクシー(予約制・定路線)を複数路線で運行しています。また、呉市社会福祉協議会に登録されたNPO法人や福祉団体による福祉有償運送も利用可能です。これらは介護タクシーより低価格で利用できる場合があり、ドア・ツー・ドアの対応は事業者によって異なります。

【問い合わせ】呉市役所 都市部 交通政策課 TEL:0823-25-3246 / 呉市社会福祉協議会 TEL:0823-21-1777

介護保険・障害者手帳割引・乗合タクシーの使い分けポイント

  • タクシー障害者手帳1割引(全国共通):障害者手帳を乗車前に提示すると運賃が10%割引。介護タクシーでも多くの事業者が対応。手帳は必ず携行してください
  • 広島市内への高次医療通院:広島大学病院などへの通院は、JR呉線(広島駅まで約45分・片道約580〜1,100円)との乗り継ぎが費用面で有利。駅から病院まで広島市内の介護タクシーを手配する方法も有効です
  • 島しょ部での低価格移送:定期受診は呉市乗合タクシーや社協の福祉有償運送と介護タクシーを組み合わせることでコストを抑えられます。まず地域包括支援センターに相談してください

介護タクシー利用の流れ(呉市版)

  1. 制度の確認・申請 要介護認定を受けている方→担当ケアマネジャーに「通院等乗降介助」のケアプランへの組み込みを依頼。障害者手帳を持つ方→呉市障害福祉課(☎0823-25-3347)でタクシー助成の申請内容を確認。未認定・未申請の方はまず地域包括支援センターに相談してください。
  2. 介護タクシー事業者の選定 呉市内の事業者数は広島市に比べると少ないため、「かかりつけ事業者」を見つけて長期的な関係を築くことが重要。斜面住宅地や島しょ部への対応可否・車椅子/ストレッチャー車両の有無を必ず確認。呉市社会福祉協議会(☎0823-21-1777)や地域包括支援センターでも事業者情報を案内してもらえます。
  3. 病院の受診予約確認 呉医療センター(☎0823-22-3111)・中国労災病院(☎0823-71-9191)・呉共済病院(☎0823-22-2111)などの予約を事前確認。初診や専門外来は紹介状と事前予約が必要な場合があります。
  4. 介護タクシーの予約 乗降場所(自宅前の道幅・坂の状況も必ず伝える)・目的地(病院名と受診科)・利用者の状態(車椅子の種類・ストレッチャーの要否・酸素吸入の有無)・往復か片道かを伝えて予約。前日までの予約を推奨している事業者がほとんど。島しょ部からは数日前の早めの予約が重要です。
  5. 当日の準備と乗車 健康保険証・診察券・お薬手帳・障害者手帳(1割引のため)・介護保険証・タクシー助成券(該当者)・現金(残額用)を準備。斜面住宅地では玄関前の段差・坂の状況をドライバーが事前に確認できるよう情報共有を。
  6. 通院・帰宅まで一貫サポート 病院内の移動・受付補助も依頼可能な事業者が多い。帰りの時間が不確定な外来は「後呼び」(診察終了後に電話して迎えに来てもらう)の契約が便利。降車時に障害者手帳・助成券を提示して精算します。

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