文字サイズ:

清田区の基本情報

清田区は札幌市の南東部に位置する区で、人口約11.1万人・面積約59.87km²を持ちます。1997年(平成9年)に豊平区から分区して誕生した、札幌市10区の中で最も新しい区です。区域のおよそ3分の2が白旗山(標高321.5m)などの緑豊かな丘陵地と山林に覆われており、清田区一帯は樽前山・恵庭岳などの火山噴火によって形成された「月寒台地」の一部です。平岡・清田・北野・里塚などの主要住宅地は台地上または台地際の丘陵地に立地しており、区内を南北に縦断する厚別川をはじめとした数多くの河川にも恵まれた自然豊かな区です。

清田区の最大の特色は、札幌市10区の中で唯一、鉄道・地下鉄路線が通っていない区であることです。区内の交通は北海道中央バス・じょうてつバスの路線バスが担っており、バスからの地下鉄乗り継ぎ指定駅は東豊線「福住駅」・東西線「南郷18丁目駅」「大谷地駅」「新さっぽろ駅」です。特に平岡・美しが丘・北野エリアは最寄り地下鉄駅までバス+徒歩で30〜50分以上かかる場合があり、公共交通の利便性が市内で最も低い区といえます。そのため高齢者や移動困難者の介護タクシーへの依存度が非常に高く、区内の介護タクシー事業者も清田区対応を主要業務のひとつとしています。

清田区の気候は、市内でも特殊な特性を持ちます。内陸性気候・太平洋側気候の影響が強く、冬期間(11月〜3月)は晴れる日が多いため放射冷却が起きやすく、厚別区とともに朝晩の冷え込みが市内で最も厳しい区です。厳冬期の晴れた朝には気温が-20℃近くまで下がることもあります。一方で積雪量は市の西部(西区・手稲区)と比較して少ない傾向がありますが、積雪が少ない分だけ路面の凍結が厳しく、圧雪・ブラックアイス(路面の薄い氷膜)が発生しやすいことが介護タクシー利用にとって最大の課題です。

清田区の高齢化は急速に進んでいます。1970〜80年代に若い世帯が大量に入居した平岡・清田・北野・里塚などの大規模住宅地で、入居世代が一斉に高齢化しています。将来的には南区・厚別区に次ぐ市内3番目の高齢化率に達する見込みで、2040年には人口が10万人を下回ると推計されています。現在の高齢化率は約28〜29%と市内平均(約25%)を上回っており、要介護認定率も上昇傾向が続いています。

清田区の医療環境は、区内に複数の病院が立地していますが、高度急性期・特定機能病院は区内になく、重篤な疾患では隣接する豊平区(KKR札幌医療センター)・中央区(札幌医科大学附属病院)・北区(北海道大学病院)まで移動が必要です。区内では社会医療法人の札幌清田病院(清田区・消化器・血液疾患・がん治療)・医療法人の札幌里塚病院(清田区美しが丘)・医療法人の札幌平岡病院(療養型)・札幌清田整形外科病院(国道36号線沿い)などが地域医療を担っています。

約11.1万人
人口(10区中最少)
約28〜29%
高齢化率(市平均を上回る)
59.87km²
面積(市内4番目の広さ)
地下鉄・鉄道なし
路線バスのみ(市内唯一)

清田区の介護タクシー料金相場

基本的な料金体系

項目料金目安備考
初乗り運賃(距離制)670円(1.2kmまで)以降282mごとに100円加算(札幌地区・2024年改定)
迎車料金500〜700円事業者・予約方法により異なる
乗降介助1,000〜2,000円自宅玄関〜車両乗降まで。丘陵住宅地の坂道・凍結で変動
院内介助2,000〜3,000円/時間受付・診察室・会計・処方箋まで同行。待機時間含む
冬期間 路面凍結・ブラックアイス対応通常料金に含む場合が多い11月〜3月。放射冷却による路面凍結が特に厳しい。出発40〜60分早める
市街地(隣接区)への移動加算距離制で加算地下鉄駅まで遠いため、他区の病院への移動費が市内他区より高め
深夜早朝割増2割増22時〜翌5時
札幌市福祉タクシー助成券対象者に交付清田区役所(清田区平岡1条1丁目)保健福祉課で申請

清田区から主要病院への料金例

料金例①:平岡(清田区)→ 社会医療法人 札幌清田病院(清田区・清田8条1丁目)区内移動

距離:約3〜5km 所要時間:約10〜20分(冬期間は15〜30分)

  • 基本運賃(距離制):約1,200〜2,000円
  • 迎車料金:約500〜700円
  • 乗降介助(車椅子):1,000〜2,000円
  • 合計目安:約2,700〜4,700円(往復:約5,400〜9,400円)

利用のポイント:札幌清田病院は消化器内科・血液内科・リウマチ科・循環器内科・外科・消化器外科等を持つ地域中核病院で、清田区内に立地しています。区内住民にとって最も身近な入院・外来対応病院です。平岡エリアからは区内移動のため比較的料金が抑えられます。外来受付は平日9時〜。がん化学療法・血液疾患の定期外来では待機時間が長くなるため院内介助の事前依頼が有効です。冬期間は放射冷却で路面が凍結しやすいため出発を20〜30分早めてください。

料金例②:北野(清田区)→ KKR札幌医療センター(豊平区・平岸1条6丁目)

距離:約8〜10km 所要時間:約20〜35分(冬期間は30〜50分)

  • 基本運賃(距離制):約3,200〜3,800円
  • 迎車料金:約500〜700円
  • 乗降介助:1,000〜2,000円
  • 合計目安:約4,700〜6,500円(往復:約9,400〜13,000円)

利用のポイント:KKR札幌医療センター(豊平区・地域がん診療連携拠点病院)は清田区北野エリアから約8〜10kmの距離にある高度急性期の基幹病院です。地下鉄がない清田区からKKRへのアクセスは介護タクシーが最も確実な手段です。冬期間の国道36号線・羊ヶ丘通は渋滞・圧雪が発生しますが清田区から隣接豊平区への主要ルートとして常に整備されています。受診予約の40〜50分前の出発を推奨します。

料金例③:里塚(清田区)→ 北海道大学病院(北区・北14条西5丁目)往復+院内介助

距離:往復約34〜38km 所要時間(院内介助1時間含む):約3.5〜5時間

  • 基本運賃(往復):約13,200〜14,800円
  • 迎車料金(往復):約1,000〜1,400円
  • 乗降介助(往復):2,000〜4,000円
  • 院内介助(1時間):2,000〜3,000円
  • 合計目安:約18,200〜23,200円

利用のポイント:北海道大学病院(特定機能病院)への通院は清田区里塚エリアから市内で最も長距離の移動になる区のひとつです。高度先進医療での利用が中心です。往復同一事業者での予約と待機依頼が費用面でも安心です。冬期間(特に1〜2月)は放射冷却による厳しい路面凍結が発生するため、十分な余裕を持った出発計画が必要です。

清田区特有の料金ポイント

清田区から主要病院へのアクセス

清田区は地下鉄・鉄道なしの区であり、介護タクシーが最も実用的な医療機関への移動手段です。区内病院と区外基幹病院への介護タクシーアクセスをご案内します。

エリア別の利用ポイント

📍 平岡エリア(清田区北部・国道36号沿い)

特徴:清田区北部の主要商業・住宅エリア。国道36号線(千歳街道)沿いに商業施設が集積しており、平岡樹芸センター・平岡公園など緑豊かな環境の中に住宅地が広がります。中央バスの路線が比較的充実しているエリアで、バス乗り継ぎで東豊線「福住駅」へアクセスが可能ですが、高齢者・移動困難者にとってはバス乗降自体が困難なことも多く、介護タクシーの需要が高いエリアです。

介護タクシー利用時の注意点:国道36号線沿いは大型福祉車両の乗り入れがスムーズですが、住宅地内の細街路は冬期間に凍結・圧雪が発生します。冬期間は放射冷却による路面凍結が特に早朝に厳しいため、早朝出発の通院は前日夜から天気・気温を確認してください。

主要病院アクセス:札幌平岡病院(区内)まで介護タクシーで約5〜15分。札幌清田病院(区内)まで約10〜20分。KKR札幌医療センター(豊平区)まで約20〜30分。

📍 清田・北野エリア(区中央部・国道36号沿い)

特徴:清田区の中心部に当たるエリア。清田区総合庁舎(区役所・消防署・図書館)が立地しており、その周辺に商業施設・医療機関が集積しています。清田8条の交差点周辺が区内の商業・行政の核で、札幌清田病院もこのエリアに立地しています。北野エリアは1970〜80年代の大規模住宅地開発地区で、現在は入居者の高齢化が著しく進んでいます。

介護タクシー利用時の注意点:清田・北野の住宅地は一定の坂道があり、月寒台地の地形を反映した起伏があります。冬期間の放射冷却による路面凍結が特に厳しく、住宅地内の坂道は圧雪・凍結が深刻です。大型福祉車両が乗り入れ困難な急坂の場合は、事前に乗降場所を確認してください。

主要病院アクセス:札幌清田病院(区内)まで介護タクシーで約5〜15分。KKR札幌医療センター(豊平区)まで約20〜35分。

📍 里塚・美しが丘エリア(区東部・丘陵住宅地)

特徴:清田区東部の比較的新しい住宅地。美しが丘・里塚緑ヶ丘などのニュータウンが広がり、名前のとおり緑豊かな住環境が特徴です。ただし丘陵台地上の住宅地のため急坂・細街路が多く残存しており、2018年の北海道胆振東部地震では里塚エリアで液状化による大規模な道路被害が発生したことでも知られています。札幌里塚病院(社会医療法人蘭友会)が美しが丘エリアに立地しています。

介護タクシー利用時の注意点:里塚・美しが丘の丘陵住宅地は急坂・細街路が多く、大型リフト付き福祉車両の乗り入れが困難な場所があります。初回利用前に必ず乗降場所を事業者と確認してください。冬期間の放射冷却で路面凍結・ブラックアイスが特に発生しやすいエリアです。最寄り地下鉄駅(東西線「南郷18丁目駅」「大谷地駅」)まで約10〜15kmあるため介護タクシーが必須の移動手段です。

主要病院アクセス:札幌里塚病院(区内)まで介護タクシーで約5〜15分。札幌清田病院(区内)まで約10〜20分。KKR札幌医療センター(豊平区)まで約25〜40分。

📍 真栄・白旗山エリア(区南部・国道36号沿い)

特徴:清田区南部のエリア。国道36号線(千歳街道)が南北に走り、北広島市・恵庭市方面への交通の要衝です。真栄エリアには農業地帯・大型物流施設が混在しており、住宅地としては大規模な地区ではありません。白旗山(標高321.5m)方面は山林・自然体験エリアで居住人口は少ないです。札幌清田整形外科病院(国道36号沿い・真栄交差点付近)が立地しています。

介護タクシー利用時の注意点:国道36号線沿いは大型車の乗り入れがスムーズで、整備された道路環境です。ただし冬期間の国道36号線は大型トラックの走行が多く、積雪・轍(わだち)が発生します。真栄交差点周辺は交通量が多く渋滞が発生することがあるため、出発時間に余裕を持ってください。

主要病院アクセス:札幌清田整形外科病院(区内)まで介護タクシーで約5〜10分(国道36号沿い)。KKR札幌医療センター(豊平区)まで約25〜35分。

冬期間の特別対策

❄️ 清田区での冬期間(11月〜3月)介護タクシー利用の重要ポイント

清田区は内陸性気候の影響で放射冷却が発生しやすく、厚別区とともに朝晩の気温低下が市内で最も厳しい区です。厳冬期の晴れた朝には-20℃近くまで下がることもあり、路面の凍結(ブラックアイスを含む)が特に深刻です。以下の対策を徹底してください。

  • 出発は平常時より40〜60分早める:放射冷却による路面凍結・ブラックアイスで通常の1.5〜2倍の所要時間が必要になる場合があります。受診予約時刻の50〜70分前の出発計画を基本としてください
  • 早朝(6〜8時台)の通院は特に凍結に注意:放射冷却による路面凍結は早朝に最も厳しくなります。早朝出発の通院では、車両が走り出す前に周辺道路の凍結状況を確認することを推奨します
  • 里塚・美しが丘・北野の丘陵住宅地の坂道凍結:月寒台地の丘陵住宅地の坂道は冬期間に凍結・ブラックアイスが特に発生しやすいです。急坂での乗降は安全なスポットを事前に確認しておきましょう
  • バス遅延・運休時の緊急切り替えに備える:地下鉄なしの清田区では、路線バスの遅延・運休時に介護タクシーへの緊急切り替えが多発します。複数の事業者に事前登録しておくことが清田区では市内他区より重要です
  • 前日夜に気温予報(最低気温)を確認する:最低気温が-10℃以下の予報が出ている場合は翌朝の路面凍結が特に厳しくなります。事前に事業者に「出発を早めることは可能か」を確認しておくと安心です

⚠️ ブラックアイスに注意(清田区特有の注意事項)

清田区は積雪量が少ない一方で放射冷却により路面が薄く凍結する「ブラックアイス」が発生しやすい地域です。ブラックアイスは肉眼では凍結が見えにくいため、積雪時より危険度が高い場合があります。特に橋梁上・坂道の日陰部分・歩道から車道への乗降時に注意が必要です。介護タクシー乗降時は焦らずゆっくり移動するようにしてください。

予約前チェックリスト

介護タクシー予約前に確認しておくこと(清田区版)

  • ☑ 里塚・美しが丘・北野の丘陵住宅地は乗降場所を事業者と事前確認
  • ☑ 冬期間:最低気温予報を確認し、出発時刻を40〜60分早める
  • ☑ 早朝通院(6〜8時台)の場合は特に路面凍結・ブラックアイスに注意
  • ☑ 区内病院(清田病院・里塚病院・平岡病院・清田整形外科)での受診可否を先に確認
  • ☑ 受診先の病院名・住所を明確に伝える(区内か区外かを確認)
  • ☑ 院内介助の要否(KKR・特定機能病院では院内が広大)
  • ☑ バス遅延・運休時の緊急切り替えに備えて複数事業者に登録
  • ☑ 定期通院(化学療法・リハビリ・透析等)は月次定期契約を相談
  • ☑ 札幌市福祉タクシー助成券の申請(清田区役所・清田区平岡1条1丁目)

清田区での介護タクシー利用のコツ

清田区の医療・介護環境

清田区の医療・介護環境まとめ

  • 清田区は市内唯一の鉄道・地下鉄なしの区で、路線バスが主要公共交通手段です。高齢者・移動困難者にとって介護タクシーが最も実用的な医療機関への移動手段であり、他区比較で介護タクシーへの依存度が最も高い区のひとつです
  • 区内には札幌清田病院(消化器・血液・がん治療)・札幌里塚病院(急性期・回復期リハビリ)・札幌平岡病院(療養型)・札幌清田整形外科病院(整形外科専門)が立地しており、地域の1次・2次医療を担っています
  • 高度急性期・特定機能病院は区内になく、重篤な疾患では隣接豊平区のKKR札幌医療センター・中央区の札幌医科大学附属病院・北区の北海道大学病院を利用する必要があります
  • 高齢化率は約28〜29%と市平均を上回っており、将来的に南区・厚別区に次ぐ市内3番目の高齢化率に達する見込みです。介護タクシーへの需要は増加傾向が続いています
  • 清田区役所(清田区平岡1条1丁目)の保健福祉課・高齢福祉課で福祉タクシー助成券・移動支援サービスの申請が可能です
  • 冬期間の放射冷却による厳しい路面凍結(ブラックアイスを含む)は清田区特有の課題で、介護タクシー利用では市内他区より余裕のある出発計画が必要です

関連ページ