豊岡市の介護タクシー概況
豊岡市は兵庫県北部・但馬地方に位置し、人口約7.6万人・面積697km²の兵庫県最大面積の市です。コウノトリの野生復帰プロジェクト・城崎温泉・出石の城下町・竹野浜・コウノトリの郷公園などで知られ、「小さな世界都市」を標榜する文化・観光都市でもあります。JR山陰本線・播但線・北近畿タンゴ鉄道宮豊線が通ります。高齢化率は約38%と全国平均を大幅に上回り、日高・出石・但東などの農村山間エリアでは40%を超えています。
豊岡市の介護タクシー助成は「福祉タクシー等共通利用券助成事業」の1制度です。最大の特徴はタクシーと市内路線バスの両方に使える共通利用券という点です。身体1・2級・療育A・精神1級を対象に、1回の乗車につき1,000円まで助成(タクシーは500円単位・バスは100円単位)します。月4枚(年最大48枚)を申請月から3月まで一括交付。透析患者(無料送迎なし)は月13枚(年最大156枚)という手厚い特例措置があります。郵送申請可・押印不要という利便性も特徴です。
🔴 豊岡市の3つの特徴:①タクシー・バス共通券、②透析患者月13枚、③郵送申請・押印不要
豊岡市の共通利用券はタクシーと市内路線バス(全但バス・コバス・イナカー・チクタク・たけの~る)の両方に使える点が他の多くの自治体と異なります。路線バスが使える区間ではバスで安価に移動し、バスが不便な区間ではタクシーを使うという使い分けが1枚の利用券で実現できます。また透析患者向けの月13枚(通常の3倍以上)という特例は、週3〜4回の透析通院にも対応できる量です。申請は郵送で可能で、押印も不要なため、体が不自由で役所に行けない方でも自宅から申請できます。
豊岡市の介護タクシー料金相場
豊岡市のタクシー運賃体系(兵庫県但馬地区):初乗り概ね1.3kmまで720円、以降280mごと100円加算。農村・山間エリアは深夜料金・悪路加算が発生する場合があります。
| 区間(片道) | メーター料金目安 | 福祉車両目安 | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|
| 豊岡駅周辺 → 豊岡病院(市内) | 720〜1,500円 | 1,500〜3,000円 | 5〜15分 |
| 豊岡駅周辺 → 豊岡中央病院(市内) | 800〜1,700円 | 1,500〜3,200円 | 6〜16分 |
| 城崎温泉地区(北部)→ 豊岡病院 | 1,500〜2,800円 | 2,800〜5,500円 | 15〜28分 |
| 出石地区(南東部)→ 豊岡病院 | 2,500〜4,500円 | 4,500〜8,500円 | 25〜45分 |
| 日高地区(南部)→ 豊岡病院 | 1,200〜2,500円 | 2,200〜4,800円 | 12〜28分 |
| 但東地区(東部・山間)→ 豊岡病院 | 3,500〜6,500円 | 6,000〜12,000円 | 35〜65分 |
💡 共通利用券(1回1,000円まで)の活用計算例
- 豊岡病院への通院(タクシー・片道1,200円):利用券1枚(1,000円まで)使用→自己負担200円
- 豊岡病院への通院(路線バスで全但バス・360円):利用券1枚(100円単位・360円分)使用→自己負担0円
- 城崎温泉地区からの通院(タクシー・片道2,500円):利用券1枚(1,000円まで)使用→自己負担1,500円
- 透析患者(月13枚・月12回の通院):毎回1枚(1,000円まで)使用→月最大13,000円の助成。週3回通院(月約12回)なら12枚を使用し月12,000円の助成が受けられます
- 月4枚の通常利用者(月4回通院・往復各1枚使用):月4枚すべてを往路に使う場合は2回分(往路のみ)の助成、往復に使う場合は2回通院(各1枚往路・1枚復路)分の助成
豊岡市の主要病院と介護タクシーアクセス
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豊岡病院(豊岡市戸牧1094 ☎0796-22-6111)
兵庫県立の急性期病院(約440床)。内科・外科・整形外科・脳神経外科・循環器内科・救命救急センター・がん診療連携拠点病院として但馬地方全体の医療を担います。豊岡駅から介護タクシーで5〜15分。市内で最も定期通院需要が多い病院です。透析センターも有します。 -
豊岡中央病院(豊岡市幸町4-3 ☎0796-22-0111)
JA兵庫北が運営する急性期病院(約250床)。内科・外科・整形外科・産婦人科・透析センターなど地域密着型医療を担います。豊岡駅から介護タクシーで6〜16分。定期通院・透析通院の需要が多い病院です。 -
国立病院機構但馬医療センター(朝来市山東町 ☎079-676-3111)
但馬南部(朝来市)に位置する病院(約280床)。豊岡市東部・出石地区・但東地区からの通院患者も多く利用しています。豊岡市東部からは介護タクシーで30〜60分。 -
豊岡交通株式会社(豊岡市タクシー事業者 ☎0796-22-4444)
豊岡市の主要タクシー事業者。車椅子対応車両を保有し、市内全域を対応。共通利用券対応事業者(社会福祉課に一覧確認を)。城崎温泉・出石方面の中長距離移送にも対応しています。
豊岡市エリア別の介護タクシー利用特徴
🚉 豊岡地区(市中心部・豊岡駅周辺)
- JR山陰本線・豊岡駅周辺の中心市街地
- 市役所社会福祉課・高年介護課が近い
- 豊岡病院・豊岡中央病院まで5〜16分
- 介護タクシー事業者が最も集中するエリア
- 円山川・コウノトリの郷公園が近い
♨ 城崎地区(北部・城崎温泉)
- JR山陰本線・城崎温泉駅周辺の温泉観光地
- 豊岡病院まで15〜28分
- 冬季は積雪・山陰本線の遅延リスクあり
- 観光地のため季節によりタクシー混雑
- 全但バスで豊岡駅方面へのアクセスも可
🏯 出石地区(南東部・歴史城下町)
- 旧出石町の歴史城下町エリア
- 豊岡病院まで25〜45分の中長距離
- JR線なし・全但バス(コバス)のみ
- 介護タクシーの依存度が高い山間農村
- 出石城跡・永楽館(歌舞伎小屋)が有名
🏔 但東地区(東部・山間農村)
- 旧但東町の山間農村エリア
- 豊岡病院まで35〜65分の長距離
- 高齢化率が市内で最も高い農村(40%超)
- イナカー(地域バス)の活用が重要
- 介護タクシー料金が高額になりやすいエリア
⚠ 豊岡市特有の注意事項
- 高年介護課の「外出支援サービス」を受けている方は対象外:豊岡市高年介護課が行っている「外出支援サービス」(高齢者向け)を利用している方は、この共通利用券の対象外です。どちらの制度が有利かを社会福祉課(☎0796-23-1116)に相談のうえ申請してください
- 自動車税・軽自動車税の減免を受けている方は対象外:障害者手帳による自動車税・軽自動車税の減免を受けている方は対象外です。自動車税減免を受けていない方のみが申請できます
- 透析患者の月13枚は「無料送迎がない方」が条件:人工透析の定期通院が必要な方でも、透析クリニック・病院が無料送迎サービスを提供している場合は通常の月4枚の交付になります。豊岡病院・豊岡中央病院の透析センターが送迎を実施しているかを事前に確認してください
- 路線バスはコバス・イナカー・チクタク・たけの~るも対象:共通利用券は全但バスのほか、豊岡市が運行するコバス(豊岡市街地循環バス)・イナカー(農村デマンドバス)・チクタク(城崎エリアバス)・たけの~る(竹野エリアバス)でも100円単位で使用できます。タクシーが使えない場面や少額乗車には路線バスでの利用が節約になります
- 冬季の豪雪・積雪に注意:豊岡市は日本有数の豪雪地帯(特に市北部・山間部)です。12〜2月は大雪・路面凍結により介護タクシーの手配が困難になる場合があります。悪天候が予想される日は前日に余裕をもって事業者に連絡してください
豊岡市の福祉タクシー等共通利用券助成事業
🟢 福祉タクシー等共通利用券助成事業(令和7年12月11日更新版)
【対象者】以下のいずれかの手帳を所持する方(自動車税・軽自動車税減免・施設入所者・入院中・外出支援サービス利用者は除外):
- 身体障害者手帳1・2級をお持ちの方
- 療育手帳A判定をお持ちの方
- 精神障害者保健福祉手帳1級をお持ちの方
【助成内容】
- 1回の乗車につき最大1,000円まで助成(タクシーは500円単位・路線バスは100円単位)
- 使用可能交通手段:タクシーまたは市内路線バス(全但バス・コバス・イナカー・チクタク・たけの~る)
- 通常:月4枚(申請月から3月まで一括交付)
- 人工透析による定期通院が必要かつ無料送迎がない方:月13枚(申請月から3月まで一括交付)
【申請方法】
- 窓口(社会福祉課・各地域振興局市民福祉課)または郵送で申請可
- 押印不要
- 代理申請可能(窓口の場合)
- 申請書:豊岡市障害者福祉タクシー等共通利用券交付申請書(市ホームページからダウンロード可)
【申請・問い合わせ】豊岡市役所 福祉部 社会福祉課 TEL:0796-23-1116 〒668-8666 豊岡市中央町2番4号
📋 介護保険・全但バス・JRとの使い分け
- 介護保険「通院等乗降介助」との使い分け:要介護1〜5の認定を受けている方は介護保険の「通院等乗降介助」(1〜3割負担)も活用できます。出石・但東地区など遠距離通院や、月4枚を使い切った後の通院には介護保険を担当ケアマネジャーに相談してください
- 全但バスの障害者割引:全但バスは障害者手帳・療育手帳提示で乗車料金が半額になります。豊岡市内のバス路線では共通利用券と割引の組み合わせで費用をさらに抑えられます。共通利用券はバス運賃の1回1,000円まで助成のため、割引後のバス運賃から1,000円を差し引いた残額が自己負担になります
- JR山陰本線の障害者割引:JR西日本は障害者手帳・療育手帳提示で運賃が半額(100km以上の場合は本人および介護者が対象)になります。豊岡駅から京都・大阪方面の病院(京都大学医学部附属病院等)への遠距離通院には特急「きのさき」と介護タクシーの組み合わせが有効です
- 地域の福祉有償運送:出石・日高・但東など農村エリアでは社会福祉協議会が運営する福祉有償運送(NPO・市民団体)も活用できます。豊岡市社会福祉協議会(☎0796-22-2019)にご相談ください
介護タクシー利用の流れ(豊岡市版)
- 制度の確認・申請(郵送も可能) 社会福祉課(☎0796-23-1116)または豊岡市ホームページから申請書をダウンロードして郵送申請(押印不要)。透析患者の方は「透析による定期通院が必要で無料送迎なし」の旨を申請書に記載してください(月13枚)。
- バス・タクシーの選択 路線バスが使える区間(全但バス・コバス等)は路線バスで移動してコストを節約。バスが不便な区間・悪天候・体調不良時はタクシーを選択。共通利用券はどちらにも使えます。
- 事業者の選定 豊岡交通(☎0796-22-4444)など市内の共通利用券対応タクシー事業者から選択。車椅子・寝台タクシー対応が必要な場合は事前に確認。
- 病院の予約 豊岡病院(☎0796-22-6111)・豊岡中央病院(☎0796-22-0111)への定期通院は次回受診日確認後、受診前日までにタクシーを予約。
- 当日の準備と乗車 健康保険証・診察券・お薬手帳・各種手帳(1割引のため必須)・共通利用券・現金(残額用)を準備します。
- 通院・帰宅 タクシー乗車時は手帳を提示して1割引を確認し、降車時に利用券(1回最大1,000円まで・500円単位)を渡して残額を現金で支払います。路線バス利用時は100円単位で利用券を使用します。