大津市の介護タクシー概況
大津市は滋賀県西部・琵琶湖の南西岸に位置する滋賀県の県都で、人口約34万人の都市です。JR琵琶湖線・湖西線・JR草津線が通り、京都市・草津市と隣接する関西圏の主要都市のひとつです。比叡山延暦寺・三井寺・石山寺などの世界遺産・国宝・名勝を擁する歴史都市でもあります。高齢化率は約28%で滋賀県内では比較的低いですが、旧志賀町エリア(北部)では高齢化が進んでいます。
大津市の介護タクシー助成制度は「福祉タクシーチケット」と「自動車燃料費助成」の選択制(両方は受けられない)です。①大津市福祉タクシーチケット:身体障害者手帳1・2級・療育手帳A・精神障害者保健福祉手帳1級で前年度が市民税非課税世帯の方に、500円券×年28枚(四半期ごとに7枚)を交付。腎臓機能障害1級の方は年56枚(四半期ごとに14枚)。②自動車燃料費助成:タクシーに乗れない方向けに、ガソリン8リットル券(軽油は10リットル・ハイオクは7リットル)×年12枚(月1枚)を交付。腎臓機能障害1級は年24枚(月2枚)。
大津市内の主な介護タクシー事業者は近江タクシー・大津タクシー・比叡山交通などです。滋賀県内のタクシーは障害者手帳・療育手帳提示で運賃1割引(事業者による)が適用されます。タクシーチケットと1割引のダブル活用が可能です。
🔴 大津市の特徴:腎臓機能障害1級は通常の2倍(年56枚・四半期14枚)の手厚い支援
大津市の福祉タクシーチケットは、通常の身体1・2級・療育A・精神1級の方が年28枚(四半期7枚)であるのに対し、腎臓機能障害1級(透析患者を含む)の方は年56枚(四半期14枚)という2倍の枚数が交付されます。透析患者は週2〜3回の通院(年100〜156回)が必要なため、年56枚(14,000円分)という特別措置が設けられています。また四半期ごとに7枚(または14枚)ずつ配布される方式のため、年度途中から申請しても残り四半期分を確実に受け取れます。
大津市の介護タクシー料金相場
大津市のタクシー運賃体系(滋賀県地区):初乗り1.4kmまで710円、以降281mごと100円加算(時速10km時は1分41秒ごと100円加算)。障害者手帳・療育手帳提示で概ね1割引(事業者確認要)。500円チケットと1割引の組み合わせで実質負担を軽減できます。
| 区間(片道) | メーター料金目安 | 福祉車両目安 | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|
| 大津駅周辺 → 大津赤十字病院(市内) | 700〜1,500円 | 1,500〜3,000円 | 5〜15分 |
| 大津駅周辺 → 滋賀医科大学医学部附属病院(大津市) | 1,500〜2,800円 | 2,800〜5,500円 | 15〜28分 |
| 大津駅周辺 → 大津市民病院(市内) | 700〜1,400円 | 1,400〜2,800円 | 5〜14分 |
| 瀬田・石山地区(南部)→ 市内主要病院 | 1,000〜2,500円 | 1,800〜4,500円 | 10〜25分 |
| 堅田・志賀地区(北部・湖西)→ 市内主要病院 | 2,500〜5,000円 | 4,500〜9,000円 | 25〜55分 |
| 大津市 → 京都大学医学部附属病院(京都市) | 3,000〜5,500円 | 5,500〜10,000円 | 28〜50分 |
💡 タクシーチケット(500円券)の活用計算例
- 大津赤十字病院への通院(片道1,200円の場合):500円チケット1枚使用→残額700円を現金支払い
- 滋賀医科大学医学部附属病院への通院(片道2,500円の場合):500円チケット複数枚使用(1回に使える上限枚数は要確認)→差額を現金支払い
- 腎臓機能障害1級の方(年56枚・14,000円分):週3回の透析通院(年約156回)の場合、56回分(約36%)の通院で1回あたり500円の助成が受けられます
- タクシー10%割引との併用:1割引後の料金からさらにチケット500円を引いた額が自己負担。例:1,200円→1割引後1,080円→チケット500円→自己負担580円
- 四半期ごと7枚配布なので1四半期に使い切れない場合も翌四半期分で繰り越し使用可能(有効期限は年度末まで)
大津市の主要病院と介護タクシーアクセス
-
大津赤十字病院(大津市長等1-1-35 ☎077-522-4131)
日本赤十字社が運営する急性期病院(約790床)。内科・外科・整形外科・脳神経外科・循環器内科・救命救急センター・がん診療連携拠点病院として大津市・滋賀県南部の医療を担います。大津駅から介護タクシーで5〜15分。市内で最も定期通院需要が多い病院です。 -
滋賀医科大学医学部附属病院(大津市瀬田月輪町 ☎077-548-2111)
滋賀県の国立大学病院(約630床・大津市瀬田地区)。高度先進医療・がん診療連携拠点病院・ドクターヘリ基地病院。大津市南部の瀬田地区に位置し、大津駅から介護タクシーで15〜28分。初診は紹介状と事前予約が望ましい。 -
大津市民病院(大津市本宮2-9-9 ☎077-522-4607)
大津市が運営する公立病院(約400床)。内科・外科・整形外科・産婦人科・透析センターなど地域密着型の急性期・回復期医療を担います。大津駅から介護タクシーで5〜14分。 -
近江タクシー株式会社(大津市など ☎077-522-5111)
滋賀県内の主要タクシー事業者。大津市の福祉タクシーチケット対応事業者として、車椅子・寝台タクシー対応車両も保有しています。障害者手帳提示で1割引を実施。大津市全域・京都市方面への移送にも対応します。
大津市エリア別の介護タクシー利用特徴
🚉 大津・膳所地区(市中心部・大津駅周辺)
- JR琵琶湖線・大津駅・膳所駅周辺の中心市街地
- 市役所障害福祉課・高齢介護課が近い
- 大津赤十字病院・大津市民病院まで5〜15分
- 介護タクシー事業者が最も集中するエリア
- 比叡山・三井寺など観光地も近い
🎓 瀬田・石山地区(南部・大学病院・住宅)
- JR琵琶湖線・石山駅・瀬田駅周辺の住宅・学術エリア
- 滋賀医科大学医学部附属病院まで15〜28分
- 立命館大学・龍谷大学など学術施設が集中
- 石山寺・瀬田唐橋など観光名所も近い
- 市内南部の主要住宅・商業地
🌊 堅田・志賀地区(北部・湖西・旧志賀町)
- JR湖西線・堅田駅・近江舞子駅周辺の湖西エリア
- 市内主要病院まで25〜55分の長距離
- 旧志賀町エリアで高齢化が進む農村地帯
- 介護タクシー料金が高額になりやすいエリア
- 介護保険・福祉有償運送との組み合わせが重要
🏘 比叡山坂本・山中地区(北東部)
- 比叡山麓・坂本地区の歴史的町並み・住宅エリア
- 大津赤十字病院まで10〜22分
- 京都大学医学部附属病院(京都市)への越境通院あり
- 近江タクシーが主要事業者として対応
- 日吉大社・延暦寺への参拝客で賑わう観光地
⚠ 大津市特有の注意事項
- 市民税非課税世帯が必須要件:大津市の福祉タクシーチケット・自動車燃料費助成ともに前年度が市民税非課税世帯であることが条件です。障害者手帳を持っていても、世帯の中に市民税課税の方がいる場合は対象外になります。毎年申請時に非課税確認が行われます
- タクシー券と燃料費助成は選択制(併給不可):「福祉タクシーチケット」と「自動車燃料費助成」は同時に受給できません。自動車を持っていてタクシーを主に使わない方は燃料費助成、タクシーを利用して通院する方はタクシーチケットを選択してください。障害福祉課(☎077-528-2745)に相談のうえ選択することをお勧めします
- 四半期ごとの配布サイクルを把握する:チケットは四半期ごと(4〜6月・7〜9月・10〜12月・1〜3月)に7枚(腎臓障害は14枚)ずつ配布されます。年度途中に申請した場合は次の四半期から配布が始まります。早めの申請が重要です
- 堅田・志賀地区は片道2,500〜5,000円かかる長距離:市北部の堅田・志賀地区(旧志賀町)から大津赤十字病院などへは介護タクシーで25〜55分・2,500〜5,000円(通常車)かかります。チケット数枚(500円×数枚)では不足するため、介護保険の通院等乗降介助との組み合わせをケアマネジャーに相談してください
- 京都市の病院への通院も選択肢:大津市は京都市に隣接しているため、京都大学医学部附属病院・京都府立医科大学附属病院(京都市)への通院を選択する方も多くいます。大津市のタクシーチケットはチケット対応事業者(市内事業者)の使用に限定される場合があるため、京都市方面への移送は事前に事業者に確認してください
大津市の2つの移動支援制度(選択制)
🟢 ①大津市福祉タクシーチケット(タクシー利用者向け)
【対象者】以下のすべてに該当する方:
- 身体障害者手帳1・2級をお持ちの方
- 療育手帳Aをお持ちの方
- 精神障害者保健福祉手帳1級をお持ちの方
- 前年度が市民税非課税世帯に属する方
- ※自動車燃料費助成との併給不可
【助成内容】
- 1枚500円のタクシーチケット
- 通常:年間28枚(四半期ごとに7枚)
- 腎臓機能障害1級の方:年間56枚(四半期ごとに14枚)
- タクシー料金10%割引とのダブル活用可能
【申請・問い合わせ】大津市役所障害福祉課(大津市役所本館1階) TEL:077-528-2745 FAX:077-524-0086
🟢 ②大津市自動車燃料費助成(タクシーに乗れない方向け)
【対象者】福祉タクシーチケットと同様の対象者で、やむを得ない理由によりタクシーを利用できない方
【助成内容】
- ガソリン:8リットル分の給油券×年12枚(月1枚)
- 軽油:10リットル分の給油券×年12枚
- ハイオクガソリン:7リットル分の給油券×年12枚
- 腎臓機能障害1級の方:年間24枚(月2枚)
- 福祉タクシーチケットとの併給不可
【申請・問い合わせ】大津市役所障害福祉課 TEL:077-528-2745
📋 介護保険・JR・京阪電車との使い分け
- 介護保険「通院等乗降介助」との使い分け:要介護1〜5の認定を受けている方は介護保険の「通院等乗降介助」(1〜3割負担)も活用できます。堅田・志賀地区など遠距離通院や、透析で年56枚(チケット)を使い切った後の通院には介護保険を担当ケアマネジャーに相談してください
- JR・京阪電車の障害者割引:JR西日本・京阪電気鉄道は障害者手帳・療育手帳提示で運賃が半額になります。大津駅・石山駅から滋賀医科大学病院最寄りの瀬田駅(JR)まで電車でのアクセスも可能です。介護タクシー料金(1,500〜2,800円)を節約したい場合はJRも活用してください
- 大津市コミュニティバスとの組み合わせ:大津市が運行するコミュニティバス「おごとシャトルバス」(雄琴地区)や「もりやまシャトルバス」(守山市方面)などとの組み合わせで、介護タクシーの乗車距離・費用を抑えられる場合があります
介護タクシー利用の流れ(大津市版)
- 制度の確認・申請(タクシー券 or 燃料費を選択) 障害福祉課(☎077-528-2745)に、タクシーチケット・燃料費助成のどちらが自分に向いているかを相談。タクシーを主に利用する方はチケット(年28枚・腎臓障害は56枚)を、家族の車を使う方は燃料費助成を選択。前年度市民税非課税であることが必須。
- 事業者の選定 近江タクシー(☎077-522-5111)・大津タクシーなど市内のチケット対応事業者から選択。車椅子・寝台タクシー対応が必要な場合は事前に確認。京都市の病院への移送を希望する場合も対応可否を確認してください。
- 病院の予約 大津赤十字病院(☎077-522-4131)・滋賀医科大学医学部附属病院(☎077-548-2111)への定期通院は次回受診日を確認後、受診日前日までに介護タクシーを予約します。
- 介護タクシーの予約確定 乗降場所・目的地・利用者状態・必要介助・往復か片道かを伝えます。「大津市の福祉タクシーチケットを使いたい」旨も事前に伝えてください。
- 当日の準備と乗車 健康保険証・診察券・お薬手帳・各種手帳(1割引のため必須)・タクシーチケット・現金(残額用)を準備します。
- 通院・帰宅 乗車時に手帳を提示(1割引の確認)し、降車時にチケット(500円券)を渡して残額を現金で支払います。1割引後の料金からチケット500円を差し引いた額が自己負担になります。