鹿屋市の介護タクシー概況
鹿屋市は鹿児島県大隅半島の中央に位置し、人口約9.7万人・面積448km²の大隅半島最大の都市です。農業(サツマイモ・畜産)と海上自衛隊鹿屋航空基地で知られます。高齢化率は約35%と全国平均を上回り、吾平・串良・輝北など合併地区の農村エリアでは50%を超える地区もあります。
鹿屋市の障害者向け助成制度は「重度障害者福祉タクシー利用券」(一般の重度障害者向け・詳細は窓口で確認)と「医療的ケア児等タクシー利用券」(在宅の医療的ケア児・重症心身障がい児向け・500円×年96枚)の2制度があります。指定事業者は旭交通・鹿児第一交通・まいにち交通・結愛(福祉専用)・串良タクシー・ジャムプロジェクト・コミュニティタクシーNAKAMURA・みさき交通鹿屋・かんご屋さん(福祉専用)・夏英(福祉専用)・TRUST99(Retryz合同会社・福祉専用)の計11社で、福祉専用タクシーが4社含まれる点が特徴です。
また、身体障害者手帳・療育手帳の提示により乗車料金が1割引(全国共通)になります。タクシー利用券と1割引はダブルで活用できます(9割の料金から利用券額を差し引いた残額が支払額)。
🌊 大隅半島特有の交通事情:鹿児島市の高度医療へはフェリーか長距離陸路
鹿屋市から鹿児島市の高度医療機関(鹿児島大学病院など)への通院には2ルートがあります。①陸路ルート:大隅縦貫道・東九州自動車道経由で約90〜120分・介護タクシー片道10,000〜22,000円(福祉車両)。②海路ルート:垂水フェリー(鹿屋市垂水地区〜鹿児島市鴨池)約40分の船便を利用し、鹿児島市内でタクシーを乗り継ぐ方法。ただし垂水地区は鹿屋市中心部から約30〜40分かかり、また車椅子・ストレッチャー対応の介護タクシーでの乗船可否は事前確認が必要です。要介護1〜5の方は介護保険の通院等乗降介助との組み合わせを担当ケアマネジャーに相談してください。
鹿屋市の介護タクシー料金相場
| 区間(片道) | 乗用車目安 | 福祉車両目安 | 所要時間目安 |
|---|---|---|---|
| 鹿屋市中心部 → 国立病院機構鹿屋医療センター(市内) | 600〜1,200円 | 1,300〜2,500円 | 5〜15分 |
| 鹿屋市中心部 → 市内の病院・クリニック | 700〜1,500円 | 1,400〜2,800円 | 5〜18分 |
| 串良・吾平地区(北部)→ 鹿屋市内主要病院 | 1,500〜2,800円 | 2,500〜5,000円 | 15〜35分 |
| 輝北地区(北西部・山間)→ 鹿屋市内主要病院 | 3,000〜6,000円 | 5,000〜10,000円 | 30〜60分 |
| 鹿屋市 → 鹿児島市内病院(陸路・大隅縦貫道経由) | 8,000〜15,000円 | 12,000〜22,000円 | 90〜120分 |
| 垂水地区 → 垂水フェリー乗船(垂水港まで) | 1,500〜3,000円 | 2,500〜5,000円 | 30〜40分 |
💡 手帳提示1割引とタクシー利用券のダブル活用の計算例
乗車料金が1,200円の場合:①手帳提示で1割引 → 1,200円×0.9=1,080円。②タクシー利用券500円を使用 → 1,080円-500円=580円を現金支払い。利用券なしで1割引のみなら1,080円のところ、利用券を使うことで580円に抑えられます。医療的ケア児向けの年96枚(48,000円分)をすべて使い切ると最大48,000円分の節減が可能です。
鹿屋市の主要病院と介護タクシーアクセス
-
国立病院機構鹿屋医療センター(鹿屋市白水町13番1号 ☎0994-42-2121)
大隅半島の中核病院(約300床)。内科・外科・整形外科・脳神経外科・産婦人科・救命救急センターなど全診療科に対応。鹿屋市中心部から近く、介護タクシーの定期通院需要が最も多い病院です。透析センターもあり、透析患者の定期移送需要が高い施設でもあります。 -
鹿児島大学病院(鹿児島市桜ヶ丘8丁目35-1 ☎099-275-5111)
鹿児島県の国立大学病院(約1,100床)。高度先進医療・がん診療連携拠点病院として大隅半島から通院する患者も多い施設です。陸路で約90〜120分・介護タクシー片道12,000〜22,000円(福祉車両)という長距離移送になります。初診は紹介状と事前予約が必須。介護保険の通院等乗降介助との組み合わせが重要です。 -
かんご屋さん・結愛・夏英・TRUST99(Retryz合同会社)
鹿屋市の指定事業者のうち4社が「福祉専用タクシー」として登録されており、車椅子・ストレッチャー対応車両と介護士・看護士の同乗対応が可能です。医療的ケアが必要な患者の通院に特に適しており、市の重度障害者タクシー利用券・医療的ケア児タクシー利用券の両方に対応しています。
鹿屋市エリア別の介護タクシー利用特徴
🏙 鹿屋市中心部(共栄町・大手町周辺)
- 鹿屋市役所・商業施設が集中するエリア
- 鹿屋医療センターまで5〜15分
- 指定11社が最も集中するエリア
- 福祉政策課(☎0994-45-4726)が近い
- 福祉専用タクシー4社が市内全域に対応
🌾 串良地区(北東部・農業地帯)
- 旧串良町エリアの農村・工業地帯
- 市内主要病院まで15〜35分
- 串良タクシーが地区内中心に対応
- サツマイモ農業が盛んな農村エリア
- 高齢化が進む農村部
🎣 吾平地区(北部・山間農村)
- 旧吾平町エリアの農村・山間地帯
- 市内主要病院まで20〜35分
- コミュニティタクシーNAKAMURAが対応
- 高齢化が特に進む山間農村エリア
- 吾平山上陵(観光地)付近
🏔 輝北地区(北西部・霧島山麓・山間)
- 旧輝北町エリアの山間農村・霧島山麓
- 市内主要病院まで30〜60分の長距離
- 霧島市・曽於郡大崎町に接する山間エリア
- 事業者が限られるため早めの予約が必須
- 冬季は霧・低温に注意が必要
⚠ 鹿屋市特有の注意事項
- 重度障害者向けタクシー利用券の詳細は窓口で要確認:鹿屋市の重度障害者福祉タクシー利用券(身体1・2級・療育A1・A2・精神1級)の具体的な枚数・金額はホームページへの記載がありません。制度の内容は変更される場合もあるため、必ず福祉政策課(☎0994-45-4726)に事前確認の上申請してください
- 鹿児島市への長距離通院は事前計画が必須:鹿児島大学病院・鹿児島市立病院等への介護タクシー通院は片道90〜120分・12,000〜22,000円(福祉車両)という高額移送となります。要介護1〜5の認定者は介護保険の通院等乗降介助を活用し、担当ケアマネジャーに相談してください
- 垂水フェリー利用の介護タクシーは事前確認必須:垂水フェリー(垂水港〜鹿児島市鴨池港)を介護タクシーで乗船する場合、車椅子・ストレッチャー対応車両の乗船可否はフェリー会社と事業者の両方に事前確認が必要です
- 輝北地区の冬季通院は1週間前の早期予約を:輝北地区は霧島山麓の山間エリアで冬季は霧・低温になりやすく、市内主要病院まで30〜60分かかります。対応事業者が限られるため1週間以上前に予約してください
鹿屋市の2つのタクシー利用券制度
🟢 ①重度障害者福祉タクシー利用券(一般の障害のある方向け)
【対象者】鹿屋市在住で以下のいずれかに該当する方(在宅の方):
- 身体障害者手帳1・2級の方
- 療育手帳A1・A2の方
- 精神障害者保健福祉手帳1級の方
【助成内容】タクシー利用券を交付(具体的な枚数・金額・使用条件は変更される場合があります。詳細は福祉政策課☎0994-45-4726にてご確認ください)
【使用上の特徴】身体障害者手帳・療育手帳をお持ちの方は手帳を提示することで乗車料金が1割引になります(全国制度)。さらに利用券を使用する場合、支払金額は「乗車料金の9割から利用券の額を差し引いた残り」となります(1割引と利用券のダブル活用が可能)
【申請・問い合わせ】鹿屋市保健福祉部 福祉政策課 障がい者自立支援係 ☎0994-45-4726 / FAX 0994-44-2494
🟢 ②医療的ケア児等タクシー利用券(在宅の医療的ケア児・重症心身障がい児向け)
【対象者】以下のいずれかに該当する鹿屋市在住の在宅の方:
- 在宅の医療的ケア児(人工呼吸器・吸引・経管栄養等の医療的ケアを日常的に必要とする児童)
- 在宅の重症心身障がい児(重度の知的障がい及び重度の肢体不自由が重複している児童)
【助成内容】
- 1年度あたり:500円券×96枚(合計48,000円分)
- 毎年4月から随時交付。有効期限は年度末まで
- 手帳をお持ちの方は手帳を提示することで乗車料金が1割引。「1割引後の9割から500円券額を差し引いた残り」が現金支払額
- 手帳をお持ちでない医療的ケア児の場合は利用券のみご提示
【申請に必要なもの】印鑑・障害者手帳(身体1・2級、療育A1・A2、精神1級)※手帳なし医療的ケア児は不要・前年度未使用利用券(あれば持参)
【申請・問い合わせ】鹿屋市保健福祉部 福祉政策課 ☎0994-45-4726
📋 指定事業者11社・介護保険との使い分け
【指定事業者一覧(令和7年12月現在)】
介護保険「通院等乗降介助」との使い分け:要介護1〜5の認定を受けている方は介護保険の「通院等乗降介助」(1〜3割負担)も活用できます。鹿児島市への高額長距離移送には介護保険を優先し、担当ケアマネジャーにご相談ください。タクシー利用券は市内の近距離通院に使い、長距離通院には介護保険を使うのが合理的です。
介護タクシー利用の流れ(鹿屋市版)
- 制度の確認・申請 重度障害者の方→福祉政策課(☎0994-45-4726)で枚数・金額を確認後申請。医療的ケア児・重症心身障がい児のご家族→同窓口で年96枚(48,000円分)の利用券を申請。毎年4月から随時交付です。
- 事業者の選定 指定11社の中から選択。医療的ケアが必要な場合は福祉専用タクシー4社(結愛・かんご屋さん・夏英・TRUST99/Retryz)から選ぶと安心です。串良地区は串良タクシー、吾平地区はコミュニティタクシーNAKAMURAが地区内に対応しています。
- 病院の予約(鹿児島市の場合は特に重要) 鹿児島大学病院への初診は紹介状と事前予約が必須。受診日確定後に棟・乗降口を確認してから介護タクシーを予約します。
- 介護タクシーの予約確定 乗降場所・目的地・利用者状態・必要介助・往復か片道かを伝えます。「利用券を使用したい」旨と、鹿児島市への長距離移送の場合はルート(陸路か垂水フェリー乗継か)も相談してください。
- 当日の準備と乗車 健康保険証・診察券・お薬手帳・各種手帳(1割引のため必須)・タクシー利用券(必要枚数)・現金(残額用)・紹介状(初診時)を準備。医療的ケアに必要な機材(吸引器等)も忘れずに。
- 通院・帰宅 降車時に手帳を提示して1割引を確認し、利用券を渡して残額を現金で支払います。「乗車料金の9割から利用券額を引いた残額」が現金支払額です。