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長野県の介護タクシー事情

長野県は人口約203万人(2025年時点)で、高齢化率は約32%となっています。全国最大の市町村数(77市町村)を有し、北アルプス・南アルプス・八ヶ岳などの山岳地帯を抱える広大な県です。自動車1両あたりの人口は1.26人で全国第2位の車社会であり、公共交通が不十分な山間部では自動車依存度が極めて高い地域です。

長野県の介護タクシーで特筆すべき点が、長野県タクシー協会が認定する遠距離割引制度です。運賃が9,000円を超えた場合、その超えた額の1割が割引されます。南信州・北信など遠距離からの長距離通院に対応する際に活用できます。また、身体・知的障害者手帳の提示で1割引、免許返納者の運転経歴証明書提示でも1割引となります。

長野市では重度の身体障害者を対象に年間36枚(1枚600円、リフト付きは700円)の障害者タクシー利用券が交付されており、1回2枚(リフト付きは4枚)まで利用できます。松本市でも独自のタクシー券交付制度があります。

車社会・長野県と介護タクシーの関係

長野県は1世帯あたりの車両台数が全国第3位の車社会です。しかし高齢になって自動車の運転を断念した後、山間部では公共交通が極めて限られており、介護タクシーが唯一の通院・移動手段になるケースが多くあります。免許返納後の移動手段として介護タクシーを計画的に確保しておくことが特に重要な県といえます。

長野市の障害者タクシー利用券【年間36枚交付】

リフト付きタクシー利用は1枚700円・1回4枚まで使用可

長野市では、重度の身体障害者の方に1枚600円(寝台・リフト・スロープ付き時間制運賃タクシー利用の場合は1枚700円)のタクシー利用券を年間36枚交付しています。1回の乗車で通常は2枚(最大1,200円分)、リフト付き時間制タクシーは4枚(最大2,800円分)まで使用できます。手帳提示による1割引との併用も可能です。

項目通常のタクシーリフト付き(時間制)タクシー
1枚の額面600円700円
年間交付枚数36枚
1回の使用上限2枚(最大1,200円)4枚(最大2,800円)
手帳割引との併用可能(1割引と重ねて使用可)
対象者視覚・下肢・体幹・上肢・内部障害など重度の身体障害者手帳をお持ちの方
申請場所長野市障害福祉課・各支所(篠ノ井・豊野・戸隠・鬼無里・大岡・信州新町・中条)

詳細情報:

詳細は長野市公式サイト(障害者タクシー利用券交付事業)をご確認ください。

松本市もタクシー券の交付制度あり

松本市でも障害者等タクシー利用料金の助成回数券(1枚650円)を交付しています。ただし、自動車燃料費助成との選択制です。腎臓透析の方は月4枚(年間最大48枚)の特例があります。また松本市では「福祉100円バス乗車パス券」により松本市内のバス路線が1乗車100円で利用できます(手帳所持者・難病の方対象)。詳細は松本市障がい福祉課へお問い合わせください。

長野県の料金相場と各種割引制度

長野県の3つの割引制度を賢く活用

長野県では以下3つの割引が利用できます。①障害者手帳1割引(身体・知的障害者手帳提示)②免許返納高齢者1割引(運転経歴証明書提示)③遠距離割引(運賃が9,000円超の場合、超過分の1割引)。長距離通院の場合はこれらを組み合わせることで費用を大幅に抑えられます。

基本運賃(2025年時点)

地域初乗り運賃加算運賃・備考
長野市(北信・上信越)660円〜690円障害者手帳・免許返納で1割引
松本市・安曇野市(中信)660円〜690円上高地・乗鞍方面は季節変動あり
上田市・佐久市(東信)660円〜690円1週間前予約推奨
飯田市・伊那市(南信)660円〜690円遠距離割引の対象になるケースあり
飯山市・栄村など(北信山間)660円〜690円事業者が限定的。冬季は積雪に注意
木曽町・大桑村など(木曽)660円〜690円事業者が非常に限定的

介護タクシーの追加料金

項目料金目安備考
予約料無料〜500円事業者により異なる
基本介助料1,000円〜2,000円介護保険適用で150円〜200円
車椅子使用料無料〜1,000円多くの事業者で無料
ストレッチャー使用料3,000円〜5,000円特殊介助料含む
遠距離割引9,000円超の1割引超えた額の10%引き
深夜早朝割増(22時〜5時)2割増し全地域共通

料金例

ケース1:車椅子で片道5kmの通院(介護保険適用・長野市内・タクシー利用券使用)

ケース2:南信州(飯田市)から長野市の病院への通院(片道約100km・車椅子)

ケース3:ストレッチャーで片道10kmの転院(自費・長野市内)

長野県の地域別特徴

北信・上信越地域(長野市・中野市・飯山市など)

中信地域(松本市・安曇野市・大町市など)

東信地域(上田市・佐久市・小諸市など)

南信地域(伊那市・飯田市・駒ヶ根市など)

木曽地域(木曽町・大桑村・南木曽町など)

よくある質問

Q. 長野県の介護タクシーの料金相場はいくらですか?

長野県の介護タクシーは、初乗り運賃が660円〜690円程度です(長野市・松本市内の事業者例)。車椅子で片道5kmの通院の場合、介護保険適用で約2,400円〜2,800円程度が目安です。長野市では年間36枚(1枚600円、リフト付きは700円)の障害者タクシー利用券が交付されています。遠距離(9,000円超)では超過分の1割引、手帳提示・免許返納でも1割引となります。

Q. 長野市の障害者タクシー利用券はどのような制度ですか?

長野市では、重度の身体障害者手帳をお持ちの方に1枚600円(寝台・リフト・スロープ付き時間制運賃タクシー利用の場合は1枚700円)のタクシー利用券を年間36枚交付しています。1回の乗車で2枚(寝台・リフト・スロープ付きの時間制運賃タクシーは4枚)まで使用できます。手帳提示による1割引との併用も可能です。申請は長野市障害福祉課または各支所で受け付けています。

Q. 長野県では遠距離の介護タクシー利用で割引がありますか?

はい、長野県では運賃が9,000円を超えた場合、その超えた額の1割が割引されます(遠距離割引)。南信州の飯田市周辺や北信の中野市・飯山市方面から長野市・松本市の医療機関への長距離移動では、この割引が適用されることがあります。また、身体・知的障害者手帳の提示で1割引、免許返納者も運転経歴証明書の提示で1割引となります。

Q. 長野県の山間部・過疎地域の介護タクシー事情はどうですか?

長野県は山岳地帯が多く、南信州(飯田市・下伊那郡)、北信(飯山市・中野市・栄村など)、木曽(木曽町・大桑村など)の過疎地域では介護タクシー事業者が非常に限られています。これらの地域では1〜2週間前の予約が必要で、冬季の豪雪・凍結による移動時間の増加にも注意が必要です。市町村の福祉送迎サービスやNPO法人の福祉有償運送の活用も重要です。

長野県で介護タクシーを利用する際の注意点

1. 3つの割引制度を組み合わせて費用を抑える

長野県では①障害者手帳1割引②免許返納高齢者1割引③遠距離割引(9,000円超で超過分1割引)の3つの割引制度を賢く組み合わせることで、特に長距離通院の費用を大幅に削減できます。乗車前に事業者へ割引の適用条件を確認し、手帳・運転経歴証明書を必ず携帯しましょう。

2. 長野市のタクシー利用券はリフト付きで700円・4枚まで使用可

長野市のタクシー利用券は通常600円/枚ですが、リフト付き(スロープ付き・寝台)の時間制タクシーを利用する場合は700円/枚となり、1回4枚(最大2,800円分)使用できます。車椅子や寝台での移動が多い方は、リフト付きタクシー対応事業者を優先的に選ぶと助成額を最大限活用できます。

3. 木曽・南信州・飯山地域は今から移動手段の確保を

木曽町・大桑村・南木曽町などの木曽地域、および南信州の下伊那郡・飯山市・栄村などでは事業者が極めて限られています。特に高齢化が進む過疎地域では、将来的な事業者不足も懸念されます。今からケアマネジャーや地域包括支援センターと相談し、市町村の福祉送迎サービスやNPO法人の福祉有償運送も含めた移動手段の計画を立てましょう。

4. 冬季は豪雪・凍結に備えた早めの予約を

長野県は県内各地で冬季の降雪があり、特に飯山市・栄村・白馬村などの北信山間部では豪雪により道路が通行不能になる場合があります。冬季(12月〜3月)の定期通院は2週間前の予約を目安に、移動時間は通常より1〜2時間余裕を持って設定しましょう。

5. 免許返納後の移動手段として早めに介護タクシーを確認

長野県は全国有数の車社会であり、免許返納後に移動手段が突然失われるリスクが高い県です。高齢になって介護タクシーが必要になる前から、自宅周辺でサービスを提供している事業者を把握しておくことが重要です。免許返納を検討する前に、利用可能な介護タクシー事業者と料金・予約方法を確認しておきましょう。

長野県の主要都市

長野県内の主要エリアについて、より詳しい情報は各都市別ページをご覧ください。

その他の市町村についても、長野市・松本市を拠点とする事業者が広域に対応している場合があります。お住まいの地域で利用可能な事業者については、各市町村の福祉担当課やケアマネジャー、地域包括支援センターにご相談ください。