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北九州市の基本情報

北九州市は福岡県北部、九州最北端に位置する政令指定都市で、1963年(昭和38年)2月10日に門司・小倉・若松・八幡・戸畑の5市が合併して誕生した九州で最初の政令指定都市です。門司区・小倉北区・小倉南区・若松区・八幡東区・八幡西区・戸畑区の7区で構成されます。本州との接点・関門海峡に面した九州の玄関口として、明治期から鉄鋼・製鉄・化学工業などの重工業で日本の近代化を支えてきた「日本四大工業地帯(北九州工業地帯)」の中心都市です。

最大の特徴は高齢化率の高さです。令和4年(2022年)時点で31.2%(政令市1位)に達しており、令和7年(2025年)4月1日現在の区別高齢化率は門司区37.7%・八幡東区35.9%・若松区33.5%・戸畑区32.5%と、市全体の3〜4人に1人が65歳以上という高齢化都市です。人口は令和7年4月1日現在で約88万人(推計)で、昭和54年のピーク106万8千人から減少が続いています。令和27年(2045年)には約77万人まで減少する見込みです。

市内の公共交通は北九州モノレール(小倉駅〜企救丘駅)・JR鹿児島本線・JR日豊本線・JR筑豊本線・北九州市内のバス路線(西鉄・北九州市バス)が主要交通手段ですが、丘陵・山間部が多い小倉南区・門司区・若松区の住宅地では公共交通が不便なエリアも多く、介護タクシーへの依存度が高い地域特性があります。

約88万人
人口(令和7年4月推計・7区合計)
31.2%
高齢化率(令和4年・政令市1位)
門司区37.7%
最高齢化区(令和7年4月)
1963年
5市合併・九州初の政令市誕生

⭐ 北九州市の高齢化率:区別データ(令和7年4月1日現在)

門司区:37.7% / 八幡東区:35.9% / 若松区:33.5% / 戸畑区:32.5% / 八幡西区:30.7% / 小倉南区:29.6% / 小倉北区:29.5%

門司区では実に人口の4割近くが65歳以上という状況で、介護タクシーの重要性は全国の政令市の中でも特に高い都市です。

北九州市のタクシー運賃と介護タクシー料金相場

2025年7月22日より一部事業者がタクシー運賃を改定(北九州交通圏)

北九州交通圏(北九州市・中間市・遠賀郡)では令和4年(2022年)9月に大規模改定が実施されました(上限認可運賃:初乗り1,600mまで770円、短縮制度:初乗り1,040mまで610円・加算280mごとに80円)。その後さらに一部事業者が運賃改定を実施しており、太陽交通株式会社(小倉営業所)などは2025年7月22日より初乗り1,076mまで670円・加算262mごとに80円に改定しています。三ヶ森タクシー(八幡西区)も同様に670円の初乗り運賃を設定しています。事業者によって運賃が異なるため、利用前に必ず確認してください。遠距離割引(9,000円超の1割引)を設定している事業者もあります。

■ タクシー運賃(2025年7月時点・北九州交通圏)

事業者・運賃体系初乗り距離・運賃加算運賃備考
太陽交通(小倉)・三ヶ森タクシー等(2025年7月改定)1,076mまで 670円262mごとに80円2025年7月22日改定・事業者による
北九州交通圏 上限認可運賃1,600mまで 770円加算距離は認可範囲内令和4年9月26日改定・上限額
北九州交通圏 初乗短縮制度1,040mまで 610円280mごとに80円令和4年9月26日改定・短縮制度
深夜・早朝割増22時〜翌5時:2割増全事業者共通
遠距離割引(一部事業者)9,000円超の額に対して1割引事業者により異なる(確認を)
障害者割引身体障害者手帳提示で1割引乗車前に手帳提示が必要

北九州市のタクシー運賃の特徴と注意点

北九州市のタクシー運賃は事業者によって運賃体系が異なります(初乗り610〜770円の幅)。2025年7月現在、太陽交通・三ヶ森タクシーなどは初乗り670円(1,076m)・加算262mごとに80円で運行しています。いずれの体系でも、初乗り距離(1,040〜1,600m)は首都圏(1,096m)と同水準かそれ以上で、長距離移動では費用が大きくなります。介護タクシーを利用する際は予約時に事業者の現行運賃を必ず確認してください。

■ 主要病院への料金目安

出発地(区・エリア)目的地目安距離料金目安所要時間目安
小倉北区(JR小倉駅周辺)北九州市立医療センター(小倉北区馬借)約1〜3km約670〜800円約5〜10分
小倉北区(JR小倉駅周辺)産業医科大学病院(八幡西区医生ヶ丘)約12〜16km約2,500〜3,600円約20〜35分
小倉南区(下曽根・守恒周辺)北九州市立医療センター(小倉北区馬借)約8〜14km約1,700〜3,000円約15〜28分
門司区(門司・大里周辺)北九州市立医療センター(小倉北区馬借)約10〜18km約2,100〜4,200円約18〜35分
八幡東区(八幡・大蔵周辺)産業医科大学病院(八幡西区医生ヶ丘)約3〜8km約750〜1,700円約8〜20分
若松区(若松・二島周辺)産業医科大学病院(八幡西区医生ヶ丘)約8〜16km約1,700〜3,600円約15〜30分
戸畑区(戸畑・中原周辺)北九州市立医療センター(小倉北区馬借)約8〜12km約1,700〜2,500円約15〜25分

※2025年7月時点の北九州交通圏タクシー運賃(太陽交通等670円初乗り体系)を基にした目安料金です。事業者によって運賃が異なります。深夜早朝2割増・介助料は別途加算。9,000円超は遠距離割引が適用される場合があります。

北九州市の主要病院と介護タクシーでのアクセス

北九州市内には急性期病院が市全域に分散しています。小倉北区に北九州市立医療センター、八幡西区に産業医科大学病院(特定機能病院)が立地するほか、関門医療センター(門司区)・北九州総合病院(八幡西区)など多数の急性期病院があります。

北九州市エリア別の介護タクシー利用特徴

小倉北区(市の中心部・JR小倉駅)

  • JR小倉駅・北九州モノレール・市の行政中枢
  • 北九州市立医療センター・北九州市立大学など集積
  • 介護タクシー事業者が市内で最も多い地区
  • 高齢化率29.5%(市内最低・相対的に若い区)
  • 丘陵部(三萩野・貴船方面)は傾斜地で介護タクシーの需要が高い

小倉南区(郊外住宅地・平尾台)

  • JR日豊本線(城野・安部山公園・下曽根駅)沿線の住宅地
  • 高齢化率29.6%と市内で低い方の区
  • 北九州市立医療センターまで8〜14km・15〜28分
  • 山間部(平尾台・石峠周辺)は介護タクシー事業者が少ない
  • 志井公園・企救丘はモノレールの終点付近で一定アクセス可

門司区(最高齢化区・37.7%・関門海峡)

  • 市内最高齢化区(高齢化率37.7%・人口約52,000人)
  • 門司港レトロ・関門海峡の観光拠点
  • 関門医療センター(JCHOが地域医療を担う)
  • 北九州市立医療センターまで10〜18km・18〜35分
  • 山間部の住宅地が多く介護タクシーへの依存度が特に高い
  • 人口減少率が市内最大(令和2年比▲5.8%)

八幡東区(最高齢化2位・35.9%・旧製鉄所)

  • 新日本製鐵(現・日本製鉄)の発祥地・官営八幡製鐵所跡地
  • 市内で2番目に高齢化率が高い区(35.9%)
  • 産業医科大学病院まで3〜8km・8〜20分と近い
  • 旧製鉄所関連住宅地の高齢化が深刻
  • 人口減少率も市内最大(令和2年比▲5.9%)

八幡西区(市最大人口区・黒崎)

  • 市内最大人口区(約249,000人・令和2年国勢調査)
  • 産業医科大学病院・JCHO九州病院・北九州総合病院が立地
  • JR黒崎駅・折尾駅が商業・交通拠点
  • 郊外住宅地(折尾・陣山・楠橋)から病院まで近い
  • 介護タクシー事業者は小倉北区に次いで多い

若松区・戸畑区(工業港湾地帯)

  • 若松区:若松港・洞海湾沿岸の住宅地・農村(高齢化率33.5%)
  • 戸畑区:住友化学・東邦チタニウムなど工業都市(高齢化率32.5%)
  • 若松から産業医科大学病院まで8〜16km・15〜30分
  • 戸畑から北九州市立医療センターまで8〜12km・15〜25分
  • 両区ともJR・バスが整備されているが介護タクシー需要が高い

北九州市の重度障害者タクシー利用券制度

北九州市では重度障害のある方の外出を支援するため「重度障害者タクシー利用券」を交付しています。北九州市の制度の最大の特徴は、①精神障害者保健福祉手帳は1級のみ対象(2級は対象外)という点、②市民税非課税世帯に限定という所得要件、③身体障害者手帳は「複数の障害の合併での1・2級は除く」という制限の3点です。

⭐ 北九州市の重度障害者タクシー利用券の注意点3点

  • 精神障害者手帳は1級のみ対象(2級は対象外):多くの自治体が1・2級を対象にしているのに対し、北九州市は精神障害者保健福祉手帳1級の方のみが対象です
  • 身体障害者手帳は複数障害の合併による1・2級は除く:視覚・下肢・体幹・移動機能・内部障害で単独の1・2級の方が対象です
  • 市民税非課税世帯に限定:岡山市・熊本市と同様、所得要件があります。課税世帯は対象外です

重度障害者タクシー利用券(初乗運賃相当額・月4枚・年48枚)

【対象者】市民税非課税世帯で、北九州市内に住所を有する在宅の方のうち、以下のいずれかに該当する方(施設入所・措置入院中の方は除く):

  • 視覚・下肢・体幹・移動機能・内部障害者で身体障害者手帳1・2級をお持ちの方(複数の障害の合併での1・2級は除く)
  • 療育手帳A(最重度・重度)の方
  • 精神障害者保健福祉手帳1級の方(※2級は対象外)

【交付内容】

  • 普通タクシー用:タクシー普通車の初乗運賃相当額の利用券を月4枚(3か月で12枚・年間48枚)
  • 電動車椅子使用者用:電動車いす用タクシーの初乗運賃相当額の利用券を月4枚(年間48枚)

【申請窓口】各区役所の高齢者・障害者相談コーナー
障害者手帳と世帯全員分の印鑑(または本人確認書類)・通知書(代理人の場合は委任状)を持参。前年度に交付対象だった方には3月下旬に各区役所から通知書が郵送されます。

【問い合わせ先】北九州市保健福祉局障害福祉部障害福祉企画課 093-582-2453

北九州市の重度障害者タクシー利用券を活用するためのポイント

  • 精神障害者手帳2級の方は対象外:他の政令市(相模原市・川崎市など)が精神障害者保健福祉手帳1・2級を対象にしているのに対し、北九州市は1級のみです。2級の方は障害福祉サービスの移動支援事業や介護保険の通院等乗降介助の活用を検討してください
  • 市民税非課税世帯の確認が最初のステップ:まず世帯員全員が市民税非課税かどうかを確認してください。3月下旬に届く通知書を確認するか、区役所高齢者・障害者相談コーナーへ相談を
  • 初乗運賃相当額の助成を年間48枚確実に使用:現行の初乗り670円(太陽交通等)の場合、年間48枚×670円=32,160円相当の助成です。毎月4枚(3か月で12枚支給)を計画的に使用してください
  • 障害者手帳1割引との組み合わせ:手帳提示による1割引を初乗り助成と組み合わせることで、実質的な費用負担をさらに抑えられます
  • 電動車椅子使用者は電動車いす用タクシー利用券も申請:電動車椅子使用で対象の方は専用の利用券(リフト付きタクシーに対応した初乗運賃相当額)も月4枚申請できます

北九州市で介護タクシーを利用する際の注意点

北九州市特有の注意事項

  • 事業者によってタクシー運賃が異なる:610円・670円・770円など事業者ごとに異なるため、予約時に必ず確認してください。重度障害者タクシー利用券の助成額も事業者の初乗運賃に応じて変わります
  • 精神障害者手帳は1級のみ対象(2級は対象外):北九州市の制度で最も注意が必要な点です。2級の方は対象外です
  • 産業医科大学病院は紹介状が必要:初診は他院からの紹介状が必要です(選定療養費が発生)。予約確定後に介護タクシーを手配する順序が大切です
  • 門司区・八幡東区は事業者が比較的少ない:高齢化率が高いにもかかわらず事業者が少ない地域です。早め予約(3〜5日前)が必要です
  • 関門海峡を越える移送は別途確認が必要:山口県下関市へのルートを通る場合、県境をまたぐ移送となるため、事業者が対応可能か事前に確認してください
  • 市民税非課税世帯の確認が最初のステップ:課税世帯は利用券の対象外です

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