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泉区の基本情報

横浜市泉区は、横浜市の南西部に位置し、面積23.58km²・人口約15万人の行政区です。1986年(昭和61年)11月3日に戸塚区から分区して誕生しました。横浜市18区の中で農地面積が最も広く(経営耕地面積第1位)、イチゴ・みかん等の収穫体験農園が50カ所以上あり、「農」が盛んな街として知られています。地形は比較的平坦な相模野台地が広がり、境川・和泉川・阿久和川・宇田川などの川沿いに農業地帯が開けています。他の横浜市南西部の区(旭区・戸塚区・栄区)に比べて急坂が少なく、大型の福祉車両でも比較的乗降しやすい環境が整っています。

このページでは、泉区における介護タクシーの料金相場、区内に立地する戸塚共立いずみ野病院・横浜いずみ台病院などへのアクセス方法、比較的平坦な地形の利点と長後街道の渋滞・藤沢市境界に近いエリアでの利用時の注意点を詳しくご案内します。

約15万人
人口(2024年)
23.58km²
面積(市内9位)
市内第1位
農地面積(経営耕地面積)
39.6%
2040年の高齢化率予測(現在から急上昇見込み)

泉区の交通インフラとして、相模鉄道いずみ野線(いずみ野駅・いずみ中央駅・弥生台駅・緑園都市駅・南万騎が原駅)と横浜市営地下鉄ブルーライン(中田駅・踊場駅・立場駅・下飯田駅)の2路線が区内を走っています。2023年3月の相鉄・東急直通線開業前まで相鉄線は横浜止まりでしたが、現在は二俣川から新横浜・渋谷・目黒方面への直通が可能になっています。市営地下鉄ブルーラインは横浜方面・湘南台方面へのアクセスを提供しており、立場駅は区内で最も乗降客が多い拠点駅です。区内幹線道路の長後街道(国道467号)が区内を南北に縦断しており、藤沢市・大和市方面との往来に使われていますが、朝夕の通勤時間帯を中心に渋滞が発生することが知られています。

泉区の人口は2010年代をピークに減少局面に入っており、2040年に12万8千人・2065年に9万9千人まで減少する見込みです(2018年横浜市推計)。この時点での高齢化率は39.6%・37.9%とそれぞれ推計されており、現在(2020年代)の水準から大幅に上昇することが確実視されています。泉区もまた、1980〜2000年代に相鉄線・ブルーライン沿線の宅地開発期に流入した世代が一斉に高齢化するという横浜市南西部共通の課題に直面しており、介護タクシーを含む移動支援サービスの需要拡大が見込まれています。

泉区の介護タクシー料金相場

基本的な料金体系

項目 料金目安 備考
初乗り運賃(距離制) 500円(1.091kmまで) 以降249mごとに100円加算
迎車料金 500〜780円(一律) 事業者により異なる
乗降介助 1,000円〜2,000円 車椅子・ストレッチャー対応含む
院内介助 2,000円〜3,000円/時間 待機時間・診察同行含む
階段・坂道介助 500円〜1,000円/1階分相当 台地縁辺部・坂の多い住宅地で発生
深夜早朝割増 2割増 22時〜翌5時
障害者手帳割引 運賃10%割引 迎車料・予約料は対象外

泉区特有の料金ポイント

料金例①:自宅(泉区立場)→ 戸塚共立いずみ野病院(泉区和泉中央南)

距離:約3km

所要時間:約15〜20分

料金内訳:

  • 基本運賃(距離制):約1,100円
  • 迎車料金:約500〜780円
  • 乗降介助(車椅子):1,500円
  • 合計:約3,100〜3,400円

利用のポイント:立場駅周辺はブルーライン・長後街道が交差する泉区の交通拠点。戸塚共立いずみ野病院(整形外科・脳神経内科・24時間365日整形外科救急対応)への通院に多く利用されます。泉区は比較的平坦なため坂道介助が不要なケースが多く、料金を抑えやすいです。

料金例②:自宅(泉区中田)→ 国際親善総合病院(戸塚区俣野町)

距離:約6km

所要時間:約20〜30分

料金内訳:

  • 基本運賃(距離制):約1,900円
  • 迎車料金:約500〜780円
  • 乗降介助(車椅子):1,500円
  • 合計:約3,900〜4,200円

利用のポイント:中田はブルーライン「中田駅」が最寄りの泉区北端。国際親善総合病院(戸塚区俣野町・第三者機能評価取得・一般病床)への通院は泉区北部からアクセスしやすいルートです。比較的平坦なエリアのため乗降場所の確保はしやすいです。

料金例③:自宅(泉区いずみ野)→ 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(旭区矢指町・院内介助込み・往復)

距離:往復約16km

往復所要時間(院内介助1時間含む):約3〜4時間

料金内訳:

  • 基本運賃(往復):約4,200円
  • 迎車料金(往復):約1,000〜1,560円
  • 乗降介助(往復):3,000円
  • 院内介助・待機(1時間):2,500円
  • 合計:約10,700〜11,300円

利用のポイント:泉区から救命救急センター・高度専門医療が必要な場合、旭区の聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院が選択肢になります。往復で院内介助を利用する場合、診察時間の見込みを事前確認し待機費用含む総額の見積もりを依頼してください。横浜市福祉タクシー利用券(最大7枚・3,500円)を活用して自己負担を軽減しましょう。

泉区から主要病院へのアクセス

泉区内のエリア別特徴

立場・中田・踊場エリア(ブルーライン沿線・区の商業中心)

特徴:横浜市営地下鉄ブルーライン「立場駅」「中田駅」「踊場駅」周辺の区の商業・住宅中心エリアです。立場駅は泉区内で最も乗降客が多い拠点駅で、長後街道・環状4号が交差する商業地として大型スーパー・医療機関・金融機関が集積しています。中田駅は区の北端近くでブルーラインの始発方向の駅として、都筑区方面への接続も良好です。このエリアは泉区の中でも最もアクセスしやすい地域で、介護タクシーの乗降場所確保も比較的容易です。

介護タクシー利用時の注意点:立場交差点(長後街道×環状4号)は朝夕の通勤時間帯に渋滞が発生します。通院の出発時刻には渋滞を考慮した余裕(10〜15分程度)を加算してください。立場駅周辺は大型スーパー・商業施設への来訪者が多く週末は混雑しますが、平日は比較的スムーズに通院できます。泉区は平坦なため坂道介助は少ないですが、マンション上層階の方はエレベーター対応状況を確認してください。

医療機関へのアクセス:戸塚共立いずみ野病院まで介護タクシーで約10〜20分。国際親善総合病院(戸塚区)まで約15〜25分。聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(旭区)まで約25〜40分。

いずみ中央・下飯田エリア(相鉄線・ブルーライン沿線・行政中心)

特徴:相鉄いずみ野線「いずみ中央駅」と横浜市営地下鉄ブルーライン「下飯田駅」周辺のエリア。泉区役所(泉区総合庁舎)・泉警察署・泉区図書館など区の行政施設が集積しています。いずみ中央駅周辺にはコンビニ・スーパー・クリニックが集積し、区の行政・生活の中心地として機能しています。相鉄線の延伸(2023年相鉄・東急直通線)により新横浜・渋谷方面へのアクセスが改善されました。比較的平坦な地形で介護タクシーの乗降場所確保はしやすいです。

介護タクシー利用時の注意点:泉区役所・福祉保健センターが立地するため、介護保険の申請・相談で役所に来る際にも介護タクシーが利用されます。いずみ中央駅周辺の道路は幹線道路から少し入ると狭い箇所がありますので、乗降場所を事前に確認してください。長後街道の渋滞はこのエリアでも影響します。

医療機関へのアクセス:戸塚共立いずみ野病院まで介護タクシーで約5〜15分(区内最短レベル)。横浜いずみ台病院まで約5〜15分。

いずみ野・弥生台・緑園都市エリア(相鉄線沿線・住宅地)

特徴:相鉄いずみ野線「いずみ野駅」「弥生台駅」「緑園都市駅」周辺の閑静な住宅地エリアです。緑園都市は相鉄が開発した計画住宅都市で、整備された街並みと緑道・公園が特徴的。弥生台は旭区との境界に近く、農地も残る落ち着いた住宅地です。いずみ野は泉区の南西端近くに位置し、藤沢市との境界に近いエリアです。このエリアは比較的平坦で、大型の福祉車両でのアクセスがしやすい地域です。

介護タクシー利用時の注意点:緑園都市は計画的な住宅地のため道路が整備されており乗降場所確保は比較的容易です。弥生台・いずみ野エリアでは農道・狭路が残る箇所があります。いずみ野エリアは藤沢市との境界が近いため、藤沢市内の医療機関との距離を比較検討してください(利用券適用可否の確認が必要)。旭区の聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(矢指町)は弥生台周辺から比較的アクセスしやすいです。

医療機関へのアクセス:戸塚共立いずみ野病院まで介護タクシーで約10〜20分。聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(旭区)まで約20〜35分(弥生台から)。

南万騎が原・和泉町・上飯田・農業地帯エリア

特徴:相鉄いずみ野線「南万騎が原駅」周辺と、泉区西側・南側の農業地帯エリアです。和泉町・上飯田・新橋・領家は境川・和泉川沿いの農業地帯で、イチゴ・みかん等の収穫体験農園が多数立地しています。農地が広がる比較的平坦なエリアですが、農道・農地周辺の狭路が残る箇所があります。区内最大農地面積を誇る泉区の農業の中心地です。泉区の西側は境川を挟んで藤沢市・大和市と接しており、西端エリアからは藤沢市の医療機関が横浜市内の病院より近い場合があります。

介護タクシー利用時の注意点:農業地帯周辺では農道・畦道が残り、大型の福祉車両が進入しにくい箇所があります。初回利用時は事業者に乗降場所の事前確認を依頼してください。藤沢市境界に近い西端エリア(領家・新橋・上飯田)では横浜市内の病院と藤沢市内の病院(湘南藤沢徳洲会病院等)の距離・料金・利用券適用を比較して選択してください。境川沿いは比較的平坦でアクセスしやすいです。

医療機関へのアクセス:戸塚共立いずみ野病院まで介護タクシーで約10〜25分。聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院(旭区)まで約15〜30分(南万騎が原から)。湘南藤沢徳洲会病院(藤沢市・利用券適用確認要)まで約10〜20分(西端エリアから)。

泉区で介護タクシーを利用する際の注意点

⚠️ 泉区特有の重要な注意点

  • 区内に救命救急センター・急性期総合病院なし:泉区内には三次救急対応の救命救急センターを備えた急性期総合病院がありません。手術・救急・高度専門医療が必要な場合は、旭区(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院)・栄区(横浜栄共済病院)・戸塚区(国際親善総合病院)などへの移動が必要です。居住地から各病院までの距離・料金を事前に確認しておくことを推奨します
  • 長後街道(国道467号)の渋滞:区内幹線道路の長後街道は朝夕の通勤時間帯(7〜9時・17〜20時)を中心に渋滞が発生します。立場交差点周辺が特に混雑しやすく、通院時刻に余裕ある出発時刻(通常所要時間+10〜15分)を設定することを推奨します
  • 藤沢市・大和市境界に近いエリアでの利用券適用確認:区西側は境川を挟んで藤沢市・大和市と接しており、境界に近いエリアでは市外の医療機関の方が近い場合があります。藤沢市・大和市内の医療機関を利用する際は横浜市福祉タクシー利用券の適用可否を事前に確認してください
  • 農業地帯の農道・狭路:農地が広がる和泉町・上飯田・新橋・領家などの農業地帯では農道・農地周辺の狭路が残る場合があります。大型の福祉車両が進入できない道があるため、農業地帯の住宅の初回利用時は乗降場所の事前確認が重要です
  • 将来の高齢化率急上昇への備え:泉区は2040年に高齢化率39.6%が見込まれており、今後急速に高齢化が進みます。区内の介護タクシー需要も大幅に拡大する見込みで、定期通院では早めの予約(前日〜2日前)を心がけてください

1. 予約時に必ず伝えるべき情報

2. スムーズな利用のコツ

介護タクシー利用の流れ

  1. 予約(前日〜2日前の予約がおすすめ)
    電話またはウェブで事業者に連絡。利用日時、乗車場所(住居の階数・エレベーターの有無・自宅前の道路状況・農道の有無・代替乗降スポット)、目的地(病院名・科名・受付時刻)、必要な介助内容(車椅子の種類・院内介助等)を具体的に伝えます。藤沢市内の病院利用時は利用券適用可否の確認を行ってください。
  2. 事前確認・見積もり
    予約確認の際に料金の概算見積もりを受け取ります。院内介助が必要な場合は追加料金を確認しましょう。農業地帯の初回利用時は事業者に現地確認が可能か相談してみましょう。横浜市福祉タクシー利用券の枚数・残数、市外病院での適用可否も確認しておきます。
  3. 当日の準備
    予約時刻の5〜10分前には準備を完了。保険証、お薬手帳、診察券、紹介状(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院・横浜栄共済病院初診時)、横浜市福祉タクシー利用券、障害者手帳を確認してください。
  4. 乗車・移動
    ドライバーが到着したら、車椅子の固定・乗車介助を受けます。農道・狭路の場合は事前合意の平坦な乗降スポットへ移動します。長後街道の渋滞状況に応じて迂回ルートを選択してもらいます。
  5. 目的地到着・介助
    病院・施設に到着後、降車介助を受けます。区外の大病院(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院等)は院内が広いため院内介助を依頼すると安心です。外来終了後は帰りの迎えの時刻を事前に事業者に伝えておきましょう。
  6. 支払い
    現金、クレジットカード(事業者による)、横浜市福祉タクシー利用券などで支払います。領収書を必ず受け取りましょう。確定申告(医療費控除)の際に通院交通費として申告できる場合があります。障害者手帳による10%割引と福祉タクシー利用券の併用も可能ですので、乗車前に確認しておきましょう。

泉区の医療・福祉環境

区内医療機関の特性

泉区内には戸塚共立いずみ野病院(整形外科・脳神経内科)・横浜いずみ台病院(療養病床・リハビリ・老健)・いずみ中央病院(介護療養型)など複数の病院が立地しています。日常的な外来通院には立場・中田・いずみ中央・下飯田・いずみ野・緑園都市の各駅周辺にクリニックが充実しており、かかりつけ医へのアクセスは全体として良好です。ただし区内に三次救急対応の救命救急センターを備えた急性期総合病院がないため、重篤救急・手術・高度専門医療では区外の医療機関への移動が必要となります。これが泉区の介護タクシーにおける区外移動需要を高めている要因のひとつです。

農業地区の魅力と高齢農家の移動需要

泉区は横浜市内で農地面積が最大の区で、50カ所以上の農畜産物直売所・収穫体験農園(イチゴ・みかん・梅等)が区民・市民に親しまれています。農業従事者の高齢化も進んでおり、農業を続けながら通院する高齢農家の移動支援ニーズが存在します。農道・農地周辺の道路を熟知した地元の事業者が、農業地帯の高齢者の安心な通院を支えています。

比較的平坦な地形の利点

泉区は横浜市南西部の他の区(旭区・保土ケ谷区・戸塚区・栄区)と比べて急坂が少ない比較的平坦な地形が特徴です。このため大型の福祉車両でも乗降場所を確保しやすく、坂道介助が不要なケースが多くなります。相鉄いずみ野線・市営地下鉄ブルーラインの2路線が区内を走り、駅ごとに商業施設・クリニック・公共施設が整備されており、高齢者が住み続けやすい環境が整っています。

福祉・介護サービスの状況

泉区では地域包括支援センター(区内複数箇所)・泉区福祉保健センターを中心に、高齢者相談・介護保険申請支援・認知症対応が提供されています。区内には特別養護老人ホーム・デイサービス・グループホーム・小規模多機能型居宅介護事業所・居宅介護支援事業所が整備されており、在宅介護を支えるサービス基盤は整っています。横浜市福祉タクシー利用券(年間84枚・1枚500円)の申請・交付は泉区福祉保健センター(泉区和泉中央北5-1-4)で行えます。なお藤沢市・大和市など市外の医療機関への移動時に横浜市福祉タクシー利用券が適用されるかは事前にセンターに確認することを推奨します。

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