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緑区の基本情報

横浜市緑区は、横浜市の北部に位置し、東西に細長い地形が特徴的な行政区です。面積25.51km²に人口約180,000人(令和5年10月現在)が居住し、高齢化率は約25%(65歳以上)と横浜市平均(約24.9%)に近い水準です。その名のとおり豊かな緑が特徴で、緑被率(まとまりのある緑の総量)は横浜市内18区で1位を誇り、区域の約4割が山林・公園・農地で占められています。「かながわの名産100選」に選ばれた「浜なし」(梨)をはじめ、ぶどう・柿・稲作など農業が盛んな横浜市内でも数少ない農業の盛んな区です。

このページでは、緑区における介護タクシーの料金相場、区内に立地する横浜新緑総合病院・横浜総合病院(青葉区境界近く)へのアクセス方法、南部丘陵住宅地の急坂・JR横浜線の踏切が多い問題・農業地帯での利用時の注意点などを詳しくご案内します。

約180,000人
人口(令和5年10月現在)
25.51km²
面積
約25%
高齢化率(市平均と同水準)
市内1位
緑被率(約4割が山林・公園・農地)

緑区は1969年(昭和44年)10月1日に港北区から分区して成立しました。1994年(平成6年)には緑区の一部が分区して都筑区・青葉区が誕生しており、現在の緑区はその後の区域です。区の地形は中央を鶴見川とJR横浜線が東西に横断しており、川沿いの平地部分に駅前商業地・住宅地が形成されています。南側は丘陵地帯で住宅地が多く、旭区に隣接します。北側は都市計画道路川崎町田線(緑産業道路)に沿って工業団地が立地しています。鶴見川と恩田川の合流地点より上流は広大な農業用地となっており、稲作や梨生産が行われています。

交通インフラの課題として、JR横浜線が区内南北を分断しており、踏切の箇所が多くJR横浜線沿線でも踏切密度の高い地域のひとつとなっています。また旧来からの駅前繁華街におけるバスターミナルや道路が狭隘で、交通循環性の確保・歩行者保護・防災性向上の観点から計画的な再整備が課題とされています。こうした道路インフラの制約が、介護タクシーの乗降場所の確保を困難にする場面を生じさせています。

区内の主な鉄道路線として、JR横浜線(中山駅・十日市場駅・長津田駅・鴨居駅)、東急田園都市線(長津田駅)、横浜市営地下鉄グリーンライン(中山駅・十日市場駅・長津田駅・鴨居駅)が利用可能です。長津田駅はJR横浜線と東急田園都市線のクロスターミナル、中山駅はJR横浜線と市営地下鉄グリーンラインのクロスターミナルで、それぞれ区内の交通の拠点となっています。ただし南部丘陵住宅地(三保町・北八朔町・中山町の台地上)の一部やバス路線のみのエリアでは、高齢者の通院に介護タクシーが重要な役割を担っています。

緑区の介護タクシー料金相場

基本的な料金体系

項目 料金目安 備考
初乗り運賃(距離制) 500円(1.091kmまで) 以降249mごとに100円加算
迎車料金 500〜780円(一律) 事業者により異なる
乗降介助 1,000円〜2,000円 車椅子・ストレッチャー対応含む
院内介助 2,000円〜3,000円/時間 待機時間・診察同行含む
階段・坂道介助 500円〜1,000円/1階分相当 南部丘陵住宅地で発生しやすい
深夜早朝割増 2割増 22時〜翌5時
障害者手帳割引 運賃10%割引 迎車料・予約料は対象外

緑区特有の料金ポイント

料金例①:自宅(緑区長津田)→ 横浜新緑総合病院(緑区十日市場町)

距離:約4km

所要時間:約15〜25分

料金内訳:

  • 基本運賃(距離制):約1,300円
  • 迎車料金:約500〜780円
  • 乗降介助(車椅子):1,500円
  • 合計:約3,300〜3,600円

利用のポイント:横浜新緑総合病院は長津田駅・十日市場駅から無料送迎バスを運行していますが、車椅子・ストレッチャーの方には介護タクシーが安心です。JR横浜線の踏切を経由するルートでは踏切待ちによる遅延が発生する場合があるため、受付時刻に余裕を持った出発を心がけてください。

料金例②:自宅(緑区中山・丘陵住宅地)→ 横浜新緑総合病院(緑区十日市場町)

距離:約7km

所要時間:約25〜35分(踏切・坂道経由)

料金内訳:

  • 基本運賃(距離制):約2,100円
  • 迎車料金:約500〜780円
  • 乗降介助(車椅子):1,500円
  • 坂道介助:500〜1,000円
  • 合計:約4,600〜5,400円

利用のポイント:中山周辺の丘陵住宅地からの通院では、JR横浜線の踏切を避けたルートを選択してもらうか、踏切渋滞を考慮した余裕ある出発時刻を設定することが重要です。坂道介助が必要な場合は予約時に事前申告してください。市営地下鉄グリーンライン中山駅周辺は比較的平坦で乗降しやすいです。

料金例③:自宅(緑区十日市場)→ 横浜新緑総合病院(院内介助込み・往復)

距離:往復約8km

往復所要時間(院内介助1時間含む):約2.5〜3時間

料金内訳:

  • 基本運賃(往復):約2,300円
  • 迎車料金(往復):約1,000〜1,560円
  • 乗降介助(往復):3,000円
  • 院内介助・待機(1時間):2,500円
  • 合計:約8,800〜9,400円

利用のポイント:往復で院内介助を利用する場合、帰りの迎えの時刻を事前に事業者と相談しておくと待機料金の無駄が防げます。横浜市福祉タクシー利用券(最大7枚・3,500円)を活用することで自己負担を軽減できます。

緑区から主要病院へのアクセス

緑区内のエリア別特徴

中山エリア

特徴:JR横浜線と横浜市営地下鉄グリーンラインの2路線が交差する緑区の行政中心地。中山駅周辺に緑区役所・緑警察署・商業施設が集積しています。駅周辺は平坦で商業施設が充実していますが、駅から離れた丘陵住宅地(中山町・台地上)では起伏が大きく坂道が多い住宅地が広がります。四季の森公園(都市公園・106ヘクタール)が近く、周辺は緑豊かな環境です。緑区でもっとも交通の利便性が高いエリアのひとつです。

介護タクシー利用時の注意点:中山駅周辺は平坦でアクセスしやすいですが、台地上の住宅地は急坂が多いです。JR横浜線の踏切が区内南北を分断しており、踏切待ちでの遅延が発生しやすい時間帯(朝夕の通勤時・電車の本数が多い時間帯)があります。市営地下鉄グリーンライン沿いのルートを選択することで踏切を回避できる場合があるため、事業者と相談してください。

医療機関へのアクセス:横浜新緑総合病院(十日市場)まで介護タクシーで約20〜30分。昭和医科大学横浜市北部病院(都筑区)まで約20〜30分。横浜労災病院(港北区)まで約25〜40分。

十日市場エリア

特徴:JR横浜線と横浜市営地下鉄グリーンラインが並走する「十日市場駅」周辺のエリア。横浜新緑総合病院が徒歩圏内に立地しており、区内でも医療アクセスが最も良好なエリアです。三保市民の森・新治市民の森など豊かな緑地が隣接し、農業地帯(恩田川沿い)に近い位置にあります。住宅地は比較的整備されていますが、一部に坂道のある丘陵住宅地も存在します。

介護タクシー利用時の注意点:横浜新緑総合病院が徒歩圏内のため、区内でも最短距離での通院が可能なエリアです。JR横浜線の踏切が近くにあるため、踏切の遮断機が頻繁に作動する時間帯(朝7〜9時・夕17〜20時)を考慮した余裕ある出発時刻を設定してください。十日市場駅周辺の道路が狭いため、駅前での乗降は事業者と事前に確認することを推奨します。

医療機関へのアクセス:横浜新緑総合病院まで介護タクシーで約10〜20分(区内最短)。横浜総合病院(青葉区)まで約15〜25分。

長津田エリア

特徴:JR横浜線と東急田園都市線の2路線が交差する長津田駅周辺の主要商業・住宅エリア。渋谷まで東急田園都市線で約30分・横浜まで横浜線で約24分の好アクセスで、緑区でも特に人気の高い居住エリアです。東急スクエア長津田・各種商業施設が充実しています。長津田駅から横浜新緑総合病院への無料送迎バスが運行されています。駅周辺は比較的平坦ですが、周辺の丘陵住宅地は起伏が大きいです。

介護タクシー利用時の注意点:長津田駅は田園都市線と横浜線が交差する主要ターミナルのため、朝夕の通勤時間帯は駅前が混雑します。丘陵住宅地(長津田みなみ台・みなみ台団地周辺)からの下り坂での乗降は、大型の福祉車両が停車しにくい場合があるため、自宅近くの平坦な乗降スポットを事前に事業者と確認してください。東急田園都市線沿いの青葉区・都筑区の病院へも比較的アクセスしやすい位置です。

医療機関へのアクセス:横浜新緑総合病院(十日市場)まで介護タクシーで約15〜25分。横浜総合病院(青葉区)まで約15〜25分。昭和医科大学藤が丘病院(青葉区)まで約20〜35分。

鴨居・上山・農業地帯エリア

特徴:JR横浜線・市営地下鉄グリーンライン「鴨居駅」周辺のエリアと、鶴見川・恩田川上流の農業用地が広がる緑区北部・東部エリアです。イオンモール鴨居(大型ショッピングセンター)が立地し、緑区北部の生活拠点となっています。農業地帯では稲作・梨(浜なし)・ぶどう・柿の生産が盛んで、「かながわの名産100選」に選ばれた「浜なし」の産地としても知られています。北部は都市計画道路川崎町田線沿いの工業地帯が隣接しています。

介護タクシー利用時の注意点:農業地帯(上山・鴨居上・台地上の農地周辺)では農道・狭路が残る場合があり、大型の福祉車両が進入しにくい箇所があります。イオンモール鴨居周辺は週末・休日に混雑するため、買い物目的での送迎は平日を優先することを推奨します。鴨居駅周辺は整備されていますが、工業地帯に近い道路は大型トラックの往来があるため乗降場所に注意してください。

医療機関へのアクセス:横浜新緑総合病院(十日市場)まで介護タクシーで約20〜35分。昭和医科大学横浜市北部病院(都筑区)まで約20〜35分。横浜労災病院(港北区)まで約25〜35分。

緑区で介護タクシーを利用する際の注意点

⚠️ 緑区特有の重要な注意点

  • JR横浜線の踏切による遅延:JR横浜線が区内南北を分断しており、沿線の踏切密度が横浜線沿線でも高い地域です。列車通過時の遮断機降下による道路渋滞が、特に朝夕の通勤時間帯(7〜9時・17〜20時)に発生します。受付時刻に合わせた出発時刻には踏切待ちを考慮した余裕(5〜15分)を加算してください。踏切を回避できるルートを事業者に相談することも有効です
  • 南部丘陵住宅地(三保・北八朔・中山台地)の急坂:区南部の丘陵住宅地には急坂が多く、大型の福祉車両が坂の途中に停車しにくい箇所があります。自宅から最も近い平坦な乗降スポットを事前に事業者と確認してください
  • 農業地帯の農道・狭路:鶴見川・恩田川上流の農業地帯(鴨居上・上山周辺の農地)では農道・狭路が残る場合があります。大型の福祉車両の進入が困難な場合は、平坦な公道上の乗降スポットを事前に設定してください
  • 旧来の駅前繁華街の狭あいな道路:中山・十日市場・長津田・鴨居の各駅前は旧来からの繁華街で、道路やバスターミナルが狭い箇所があります。介護タクシーの乗降場所は駅前広場の障害者用スペース・タクシー乗降場を事前確認するか、路地を避けた安全な場所を事業者と相談してください
  • 週末・休日のイオンモール鴨居周辺の混雑:区北部の大型ショッピングセンター「イオンモール鴨居」は週末・休日に大規模な来訪者が集中し、周辺道路が混雑します。鴨居エリアでの通院は平日の設定が推奨されます

1. 予約時に必ず伝えるべき情報

2. スムーズな利用のコツ

介護タクシー利用の流れ

  1. 予約(前日〜2日前の予約がおすすめ)
    電話またはウェブで事業者に連絡。利用日時、乗車場所(住居の階数・エレベーターの有無・自宅前の道路・坂道・農道・狭路の状況・代替乗降スポット)、目的地(病院名・科名・受付時刻)、必要な介助内容(車椅子の種類・坂道介助・院内介助等)を具体的に伝えます。JR横浜線踏切の回避ルート希望も伝えてください。農業地帯・丘陵住宅地での初回利用は乗降場所の事前確認を依頼してください。
  2. 事前確認・見積もり
    予約確認の際に料金の概算見積もりを受け取ります。坂道介助・院内介助が必要な場合は追加料金が発生するため、総額を確認しましょう。農業地帯・丘陵住宅地での初回利用時は事業者に現地確認が可能か相談してみましょう。横浜市福祉タクシー利用券の枚数・残数も確認しておきます。
  3. 当日の準備
    予約時刻の5〜10分前には準備を完了。保険証、お薬手帳、診察券、紹介状(昭和医科大学藤が丘病院・昭和医科大学横浜市北部病院初診時)、横浜市福祉タクシー利用券、障害者手帳を確認。坂道・農道エリアの方は玄関前をドライバーが作業しやすいよう整理しておきましょう。
  4. 乗車・移動
    ドライバーが到着したら、坂道介助・車椅子の固定・乗車介助を受けます。農道・狭路の場合は事前合意の平坦な乗降スポットへ移動します。JR横浜線踏切の渋滞状況に応じてルートを選択してもらいます。週末・休日はイオンモール鴨居周辺の渋滞も考慮したルート選択を依頼してください。
  5. 目的地到着・介助
    病院・施設に到着後、降車介助を受けます。横浜新緑総合病院では受付から各診療科まで院内介助を依頼すると安心です。外来終了後は帰りの迎えの時刻を事前に事業者に伝えておきましょう。帰りのJR踏切渋滞も考慮した余裕あるスケジュールを設定してください。
  6. 支払い
    現金、クレジットカード(事業者による)、横浜市福祉タクシー利用券などで支払います。領収書を必ず受け取りましょう。確定申告(医療費控除)の際に通院交通費として申告できる場合があります。障害者手帳による10%割引と福祉タクシー利用券の併用も可能ですので、乗車前に確認しておきましょう。

緑区の医療・福祉環境

医療機関の分布と特徴

緑区内の主要な総合病院として、横浜新緑総合病院(十日市場町・内科・外科・脳神経外科・婦人科・眼科等・長津田駅からの送迎バスあり)が区内の地域密着型医療を担っています。日常的な通院には、中山・十日市場・長津田・鴨居の各駅周辺に内科・整形外科・眼科・耳鼻科・皮膚科・歯科などのクリニックが分散しており、かかりつけ医へのアクセスは概ね良好です。入院・手術・専門的な治療が必要な場合は、隣接区(青葉区・都筑区・港北区)の大規模病院を利用することが一般的です。

高齢化の状況と介護タクシー需要

緑区の高齢化率は約25%で横浜市平均(約24.9%)とほぼ同水準です。平成7年(1995年)以降の25年間で65歳以上の人口割合が約2.6倍に増加しており、高齢化の進行は今後も続くことが予測されています。65歳以上の方が居住する住宅では約6割に手すりや段差解消などのバリアフリー設備が整備されているという調査結果も示されていますが、急坂の多い丘陵住宅地では移動そのものが困難な高齢者が一定数存在します。こうした背景から、介護タクシーの区内需要は安定的に続いています。

交通環境の特性と課題

JR横浜線・東急田園都市線・横浜市営地下鉄グリーンラインの3路線が区内を走っており、東西方向の交通利便性は良好です。しかしJR横浜線による区内南北の分断と踏切密度の高さが区内交通の大きな課題となっており、踏切の立体交差化・区内一体化が長年の行政課題となっています。また旧来からの駅前繁華街(中山・十日市場・長津田・鴨居)のバスターミナル・道路の狭あいさも、高齢者を含む住民の移動に影響を与えています。これらの制約が、介護タクシーの需要を高める要因の一つとなっています。

農業地域の特性と地域コミュニティ

鶴見川・恩田川上流の農業地帯(上山・鴨居上周辺)は横浜市内でも数少ない水田・梨園が残る希少なエリアです。農業従事者が多く居住するこのエリアでは、高齢農家の通院に介護タクシーが利用されることがあります。農道・畦道が残る地域では事業者が事前に道路状況を把握していることが特に重要で、地元エリアを熟知した事業者の選択が通院の安心・スムーズさにつながります。横浜市福祉タクシー利用券(年間84枚・1枚500円)の申請・交付は緑区福祉保健センター(緑区寺山町118)で行えます。

豊かな緑と「住みやすい街」としての魅力

緑区は緑被率が横浜市内1位で、四季の森公園・三保市民の森・新治市民の森などの大規模緑地と、鶴見川・恩田川の河川沿いの自然環境が豊かな住環境を提供しています。ファミリー層・子育て世帯に人気が高く、近年は転入数が転出数を上回る社会増の傾向も見られます。緑豊かで落ち着いた住環境を持つ緑区では、高齢者が住み慣れた地域で長く暮らし続けることへの需要も高く、介護タクシーを含む移動支援サービスが「住み続けるための基盤インフラ」として位置づけられています。

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